いやあ、実に良く似合う。8/13に発売となったマップカメラ創業30周年記念の限定レンズ〈Voigtlander NOKTON 23mm f1.2 SC〉をまずはFUJIFILM X-Pro3に装着して試し撮りしていたんだけど、X-T5との相性も見たくなり、ちょっと装着してみたのである。
X-Pro3に装着した時もそのマッチ具合に驚いたが、X-T5に装着しても、これまた純正レンズがと思うくらいまとまった佇まいを見せてくれる。
これは、X-Pro3ユーザーにも、X-T5ユーザーにも間違いなくおすすめできる筆頭のレンズではないだろうか。
デザイン的にはなんといっても特別に製作されたちりめん加工のスリッド型フードが効いている。X-Pro3もX-T5もクラシックなボディデザインだから、このフードの造形が実によくハマる。
あと綾目調に変更されたローレットも存在感が増して見えるし、実は全体的にマットな塗装が施されているんで、そうした細かな変更点が「らしさ」をジワジワと引き上げている、そんな感じだろうか。
一昨日と昨日のブログにも書いたけど、シングルコートかつ明るいf1.2のノクトンで撮ると、とにかくいろんなものが魔法がかかったようにエモーショナルに撮れる気がする。「気」だけかもしれないが、僕はやはり特別なものを感じる。
X-T5は4000万画素オーバーの高画素機の部類だけど、その緻密な描写とシングルコートの甘さが絶妙にブレンドされた感覚があり、言葉で上手く表現できないがなにか脳を刺激する空気感を垣間見せてくれる。
こうなると、Xマウント初代機群にもぜひ装着したくなる。X-E1、X-Pro1、X-T1にもおいおい装着して、よりクラシックな佇まいと描写も味わいたい。いや、ほんとに、カメラを買うよりレンズを変えるほうがリフレッシュ感は大きかったりするのだ。
最短18cmはさすがに甘すぎる描写になるが、それを味だと思って楽しむもよし。その甘さはさすがに…という人は、25cmとか30cmまで離して撮れば、そこはまた描写が端正になるし、それでもかなり寄れる部類の近接性能を有したレンズであることは変わらない。
本当に楽しくて、このレンズが届いてからというもの、連日このレンズで撮っている。このままいくと、このブログはNokton 23mm f1.2 SCの記事ばかりになってしまうとじぶんでも少し不安だが笑、趣味のカメラだから楽しいことはなにより重要なこと。
それこそ、撮影していない時でも、目の前にフジ機とSCノクトンを置いて、ずっと眺めて置くだけでも気分が上がる。ここまで高揚するレンズは久しぶり。いやあ、マップカメラさんとコシナさん、ほんと、いいレンズを作ったよ。
カメラの新鮮さを蘇らせるような力を持つレンズ、Nokton 23mm f1.2 SC。この夏はもちろん、秋冬の散歩道や街中ストリートで撮るのが楽しみでならない。続きは、またこのブログで適宜、お伝えしていけたらと思う。
◎既存のMCノクトンもきっと素晴らしい描写だろう。X-Pro3とX-T5用に「SCとMCが計2本あってもいいくらいだ」という誘惑がちょっとわいている…笑
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