これはやっぱりね、フィルムカメラで撮ってる気分が味わえることが大きいんだよね。なんといっても、文字通り「富士フイルム」で撮っているわけだからね。
きのう、X100シリーズの開発秘話の動画を以下の記事に追記したんだけど、その中でも語られているけど、富士フイルムの開発陣の方々がまずじぶんたちに問いかけたのは「フィルムを扱ってきた自分たちらしいカメラって、どんなカメラだろう」ってこと。
そこには、カメラの姿かたちも、そこから生まれるフィルムシミュレーションという描写も、やはり相当色濃くフィルム時代のカメラの楽しみ方が反映されているというか、魂が注ぎ込まれてるんだよね。そういう熱量って、やっぱりカメラを手にとっても、そのカメラで撮り歩いても、そしてできあがった写真を見ても、僕はけっこうビンビンに感じるんだよね。
じゃあ、それが古くさいことか?と言われれば、それはまったくそうじゃない。だって、若い人たちがフィルムとフィルムカメラを好んで使うことと気持ちは一緒なわけだから。そういう意味では、FUJIFILMのカメラで撮ること自体が「エモい」と言ってもいいのかもしれない。
いや、僕はFUJIFILMの回し者でもなんでもないから笑。ただただ、じぶんが求める写真の質感とそれを撮るための道具の感触を突き詰めていったら、FUJIFILMのカメラたちにたどり着いたというだけなんで。
いちおう、さまざまなフィルムカメラからフルサイズミラーレス、M型デジタルライカとかまでひと通り経験してきた人間なんで、この辿り着き方の話も、ひとりのアマチュア写真愛好家の言葉としては嘘にはならないと思う。
そうそう、フィルム時代の昔を懐かしむ人だけじゃなくて、これからカメラを始めてみようと思ってる人たちにも、このFUJIFILMのカメラたちをぜひ試して欲しいと思う。フィルムカメラで撮る現代的な楽しみみたいなものが十分に、いや十二分に味わってもらえると僕は思ってるから。写真も、カメラも、そういう気分こそが何より大切だし、醍醐味だと思うよ。