今週手に入れたLumix LX100 II。その癖を掴むべく、今はとにかく集中してシャッターを切りまくってるところなんだけど、昨日はモノクロームで撮ったんで、今夜はカラーで街を切り取ってみた。
まあ、人間いくつになっても週末前夜の金曜の夜は、こころが解放されるというか、いい感じに心が浮かれて、スナップもやけにリラックスしてシャッターを切ることができる。
そして思うのである、いま俺は生きてるぞと。
カメラは撮りたいものを撮る道具だけど、特に撮りたいものがない状態で、街を浮遊しながら緊張から解き放たれるためにシャッターを切るというのも僕は好きで、その時のカメラは道具というよりまさに人生の相棒である。
そんな時のカメラは、街中でじぶんの存在を消せるような小型軽量のカメラがいい。まばたきするように自然体でシャッターを切ることを意味するから、ある意味、過度に存在感がないカメラのほうがしっくりくるのだ。
その点、このLumixのコンデジはいい。なんというか、誰からもいい意味で無視されて、世界の片隅でひとり没頭してシャッターを切っている時間を堪能できる。
RICOH GRでもFUJIFILM X100Vでもいいんだけど、Lumix LX100 IIはよりライトというか、全身の力が抜けていくような妙なラフさがある。
夜のストリートはほぼノーファインダーなんだけど、いざとなったら立ち止まってファインダーをのぞいて撮れるという心の余裕もあるのもいいのかもしれない。とにかく、いい写真を撮ろうとか変に気負わず街中を徘徊できる。
他の人はどうかは分からない。これはあくまで僕の感覚であって、すべての人におすすめするスタイルではないかもしれないけど、金曜の夜は僕はじぶんを解放してくれるカメラをチョイスしたい。
Lumixのカメラというのは、他のブランドのカメラよりもある意味、マイナーな感じがいいのかもしれないね。
CanonでもNikonでもSONYでもFUJIFILMでもなくて、Lumix。そうだな、OLYMPUS PEN-Fでスナップしてる時も同じような感覚を覚える。世の中に同調しないじぶんを楽しむみたいな感覚。
いいカメラを手に入れたかもしれない。Lumix LX100 II、このカメラだから味わえる独特の時間が確実にある。とても自由で私的な香りのするカメラなのである。