OLYMPUS XA2

フィルムのラフさが日常っぽくて僕は好きなんだな。

Olympus XA2, FUJIFILM 業務用100

まあ一概に「フィルムはラフな写り」というのも乱暴なんだけどね。だって、しっかり三脚使って綿密に撮られたフィルム写真は、ちょっとゾクっとするくらい精密な写りを見せて、これはむしろデジタルより凄くないかとか思うフィルム写真を撮られている方もいるから。

けれど、まあ僕みたいに街を歩く途中なんかにフィルムカメラをサッと構えて手持ちで撮るタイプの人間には、手振れ補正とか自動露出なんてないフィルムカメラの少しラフな写りが、いかにもライブ感があっていいんだよね。曖昧さを許容してくれる懐の深さや器の大きさがあるといえばいいだろうか。

だって、日常なんてそんなきちんとしていないからね。リアルに写りすぎるデジタルの画像なんかのほうがちょっときちんと写りすぎて、僕なんかはデジタルのほうがなんだか嘘っぽいぞと思ったりする。そこに風とか息づかいとか、そういう日常の普遍的なものが写っていないと。

外付けフラッシュA11を外した、コンパクトなXA2。

だから、若い人たちがフィルムに惹かれるのはちょっとわかる気がするんだ。そう、フィルムのほうが「いまのこの瞬間らしい」と思うんじゃないかってね。スマホカメラは画像としては便利だけど、記憶という意味のリアルさは「カメラで撮る写真にしか写り込まないぞ」と。機能とかより、そういうことに心惹かれるのが青春時代なんじゃないかと思う。

写真はオリンパスXA2の試し撮りの一枚なんだけど、なんてことない八百屋の店頭の写真なんだけど、僕はいたってこの一枚が好きなんだ。僕が動いてる感じとか、八百屋が生きてる感じがなんとなく滲み出てる気がするんだよね。このへんのニュアンスはやはりフィルムならではのもので、デジカメではそうはいかない。

まあひとにお見せできるような立派な写真は一枚もないのだけど、僕はこれからもフィルムで撮り続けるし、フィルムの命と睨めっこしながら、しぶとくフィルムのある生活を謳歌し続けていきたいと考えてる。

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