本と音楽と余暇

注文していたベーコンアイスクリームが届いた。奥山由之さんの写真集の話である。

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奥山由之さんの写真集が届いた。

タイトルに書いた通り、一風変わったアイスクリームが届いたわけではない。写真家であり映像作家の奥山由之さんの写真集(作品集になるのかな)の話である。

この写真集は2016年に初版が出ているので、もう8年前の作品で、撮られた時期はさらに遡ることを考えると10年くらい前の奥山さんの撮られた写真たち、ということになるのかな。

なぜ今になってこの写真集を購入したのかというと、そこには渡部さとるさんのYouTube「2B Channel」の存在がある。過去にも観た奥山さんの動画だけど、たまたまレコメンドで出てきて久しぶりに観たのである。(興味のある人は、以下の動画をご覧ください。)

よく知られる「大半を写ルンですで撮っている」という部分ももちろん驚愕なのだけど、渡部さとるさんのコメントと同様で「僕も、なんとなく奥山由之さんの写真を知ったつもりになってた」と、ふと感じたのである。

なんとなく本能的に「知ったつもりというのは、知らないことよりいかん」とその場で思い至り、動画を観終わってすぐアマゾンでこの写真集を注文したのだ。高価だったらどうしようとも頭によぎったけど、これが3,000円ちょっとで買えるのである。絶対、買いだろう。

写真集はまだ届いたばかりでひとまず通しでページをめくった感じだから、ここで感想を述べるほどの理解も知識も僕には無い。なので、興味のある人はそれこそまずは渡部さとるさんの動画を観てもらって、購入のピント、考察にしてもらえればと思う。写真家の渡部さとるさんの目を通した解説は今回も秀逸なので。

この動画をご存知だろうか。これは昨年、奥山由之さんが企画して公開された自主映画(ショートムービー)「アット・ザ・ベンチ」第一話である。TVCMの演出なども手がける奥山さんが、そうしたビジネスシーンとは異なる場所で、ご自分がナチュラルに作りたかった世界を形にしたものなんじゃないかと思う。

自主映画を作りました。
出演は、広瀬すずさん、仲野太賀さん。
脚本は、生方美久さんです。

夏終わりの夕暮れ、風の気持ちいい日。思えば特別だったあの時間。
とあるベンチを舞台にしたオムニバス映画『アット・ザ・ベンチ』第一編です。

僕も昨年ローンチした時に観たのだけど、今一度、観てみようと思った。というのも、写真家から発展して映像も手がけるようになったのではなくて、奥山さんはもともと映像の人なのだ。

学生時代から映像を学び、その後に写真を始められたと渡部さとるさんの動画でも解説されている。それを聞いて、もう一度、映像の人としての奥山由之さんのムービーを観たいと思ったのだ。

そして、そのうえで順番として写真家・奥山由之さんの作品集を観てみる。このプロセスで両者を体験してみたかった。それが今回、奥山由之さんの写真集を手に入れた理由でもある。

なんかこの感覚が上手く伝わったかどうか分からないけど、そんな過程をいまワクワクしながら辿っている。

今年になって、深瀬昌久さんの図録に続く写真集の購入。いまは、カメラやレンズを買うことはあまり頭になくて、とにかく写真集と向き合っている。そんな、いつもの年とは少し風が変わった2024年の始まりである。

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