本と音楽と余暇

木村伊兵衛氏とブレッソン氏の写真本を買った話など。

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アンリ・カルティエ=ブレッソンのハンドブック

今週は3冊ほど写真家の書籍を購入したので、きょうはそんな話を少し。その写真家とはおなじみ木村伊兵衛氏とアンリ・カルティエ=ブレッソン氏という、世界と日本の写真史を代表する二人だ。

この二人に関しては、写真家としての作品に対する尊敬の念があるのと同時に、ライカ使いということでその所作も含めて崇拝している人は多いと思う。僕も二人のことを知ったのは、ライカM3を手にした頃である。

で、購入したのは木村伊兵衛氏のものを2冊、ブレッソン氏のものを一冊の計3冊だ。

特別新しいものではないが、木村伊兵衛氏は没後50年の回顧展がいま東京で開催されているので、そのリメイク作品集を。そんな写真を眺めていたらだんだんと気持ちが昂り笑、もう一冊ハンドブック的な本を購入した。

前者のほうはいわゆる作品集で、木村伊兵衛氏の代表作といわれる写真がダイジェスト的に堪能できる。大半は白黒写真だが最後の頁あたりはカラー写真の「パリの残像」も。これを眺めていたら、僕は思わず翌朝、ライカM8と初代ズミクロンでモノクロ写真を撮りに出かけていた笑

後者はもう少しコンパクトなダイジェスト本かな。少しサイズは小さくなるけど代表作である写真と、木村伊兵衛氏の愛用したライカのこと、その生い立ちとか生き様が写真家らの寄稿文等とともにまとめられている。後半にはコンタクトプリントが数枚紹介されているので、木村伊兵衛氏が1本のフィルムでどんなシャッターを切ったかに関心がある人には興味深い一冊だろう。

そんな木村伊兵衛氏の作品集や本を眺めていたら、連鎖反応的にブレッソンの写真や所作も眺めたくなり、手頃な値段の本を購入した。ブレッソンの本の基礎中の基礎のようなハンドブック的サイズの一冊だ。

木村伊兵衛氏の本はこれまでも何冊か所有していたんだけど、ブレッソンの本は、実は今まで持っていなくて、今さらながらだけど探求してみたいなと思ってる。ブレッソンはあまりに偉大すぎて写真雑誌でいろいろと知ったつもりになっていたけど、やっぱり木村伊兵衛氏やソール・ライター氏のようにしっかりなぞりたいなと思って。

写真集はけっこうな値段がするから、そう易々とは購入するのは体力がいるけど、静かな部屋で没入して眺めるのはやっぱり脳にいい。言葉じゃなくて、それぞれが感じるという意味での解釈ができ、イマジネーションが広がるのが写真集の良さだ。

木村伊兵衛 写真に生きる
木村伊兵衛の眼(レンズ)

アマチュア写真愛好家が趣味で写真を楽しむうえでは、なにも著名な写真家の足跡を執拗に追いかける必要はないと思うけど、たまに写真脳をチューニングしたり、機材との向き合い方などを眺めてみるのはやはり刺激になる。

季節も春を迎え、スナップ撮影マインドがむくむくと芽生える季節。なんとなく気になっていた写真家の書籍を一冊購入して、休日や眠りにつく前に眺めてみるのはどうだろう。ちょっと明日の写真に影響を与えてくれると思うよ。

最近買った写真関連の書籍、みんなよかった。 僕はカメラが好きだけど、よく言われる「写真が好きな人か、カメラが好きな人か」と言われれば、あまりその議論は好きじゃなくて、当然、...

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