本と音楽と余暇

最近買った写真関連の書籍、みんなよかった。

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瀧本幹也さんの集大成的一冊「写真前夜」

僕はカメラが好きだけど、よく言われる「写真が好きな人か、カメラが好きな人か」と言われれば、あまりその議論は好きじゃなくて、当然、写真が好きだからカメラも好きになるというのが素直な感想だ。

だから、写真を眺める、もしくは写真を撮る人の頭の中をのぞいてみたいという観点で、写真関連の書籍もよく買って眺めたり読んだりしている。きょうは、最近買った書籍をちょっと紹介しておこうと思う。

01. 瀧本幹也さんの「写真前夜」

まずはタイトル写真の瀧本幹也さんの「写真前夜」だ。この本は3/30に発売されたばかりの本で、僕は予約していたんでこの週末に届き、早速眺めていた。感想は読んでもらってのお楽しみということでここでは触れないけど、この写真もそうか、これもか、この広告もそうか、と必ずや見たことがある作品が次々と登場する。

瀧本さんの写真そのものは、とてもクールというか静かな中に熱さを感じる印象があるし、この本の中の言葉選びもそうした端正な感じがするが、写真家になるまでの生き方や仕事に取り組むハードさのようなものは、ある種ガテン系を想像するような修行時代の途轍もなく困難を経てのものだと伝わってくる。それを感じさせない爽やかな風が吹くような仕事の数々。無言のプロの凄みを感じずにはいられない。

それでいて、この書籍の帯にも書いてあるようにハードな撮影の仕事に対しても「依頼された案件でも好きなことをやっているだけで、趣味の時間が流れています」と答えられている。写真家の静と動のコントラストのようなものが感じとれる一冊、おすすめです。

 

02. 市橋織江さんの「サマー アフター サマー」

市橋織江さんの「サマー アフター サマー」

次の一冊は、一ヶ月ほど前に同じく予約して購入した写真家・市橋織江さんの最新の作品集「サマー アフター サマー」である。この作品集は、以前YouTubeの写真大学のインタビューで答えられていたように、撮影隊的な大掛かりなスタイルではなく、市橋さんがまるでぶらりと一人で信州にカメラを持って出かけシャッターを切ったその思いが仕事に昇華したような素晴らしい写真集である。

特徴的なのは、市橋さんの写真に外山夏緒さんがイラストをのせているところ。普通は写真に文字がのることすら嫌がる写真家さんも多いが、市橋さんはむしろ何かをのせたかったと2B Channelのインタビューで語られている。夏を前に、この作品集を見ているとなんとも言えない郷愁考えて芽生えてくる。ぜひ2B Channelのインタビュー動画と共に見てほしい一冊です。

 

03. ソール・ライター「まだ見ぬソール・ライター」

ソール・ライター「まだ見ぬソール・ライター」

お次は、ご存知ソール・ライターのいちばん新しい写真集。こちらは以前、ブログにも書いたので、ここでは詳細は割愛して。興味のある人は、過去記事をご覧ください。といってもネタバレ的な感想は書いてはいないのだけど。

写真集「まだ見ぬソール・ライター」に没入する心地よさ。 僕のブログに立ち寄ってくれる人たちにはお馴染みの写真家だろう。ソール・ライターである。僕が写真を始めた頃にSNSなんかでも注目を...

 

04. 木村伊兵衛さんの「木村伊兵衛のパリ」

木村伊兵衛のパリ

そして、最後は「木村伊兵衛のパリ」。木村伊兵衛さんの書籍は「僕とライカ」を持っていてそこでもモノクロームの作品が見れるんだけど、カラーの木村伊兵衛さんの写真はじっくり見たことがないなとふと思い、あらためて購入してみたもの。

こちらもYouTubeに「木村伊兵衛のパリを追いかけて」的な昔のドキュメント番組の解説的動画があがってるんで、それと一緒に見てもらえるとバックボーンなんかもわかっておもしろいと思う。それにしても、当時まだ出たての富士フイルムの低感度カラーフィルムとライツの機材で手持ちで撮られた写真たちは、その撮影技術という意味でも圧巻です。(僕はポケット版を購入したけど、安いしこちらでも十分楽しめます)

 

まだまだ電子書籍も含めるといろいろ購入してるんだけど、今回は紙の書籍の紹介ということで、最近買った4冊を載せてみた。カメラが好きといえども、結局はその根底にあるのは「いい写真を撮りたい」という願望があるからというもの。

じぶんが好きと思える写真家さんの作品集や書籍には、じぶんを静かに奮い立たせてくれる熱がある。写真を撮るにはいい季節になってきたし、こころのバイブル的な一冊を手に入れて、また新鮮な気持ちでカメラと出かけてみるのはどうだろう。写真関連の本は、そんな深呼吸のようなアイテムです。

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