この写真はフルサイズのレフ機としてNikonでは異彩を放っていたNikon Dfだけど、この後継機的なレトロデザイン機がいよいよフルサイズミラーレスで出てくるんじゃないか?とにわかにSNSで噂を耳にする。
無責任に想像すれば、個人的には「出てくる」んじゃないかとは思ってる。すでにレトロデザイン(Nikon的にはヘリテージデザイン)機としてAPS-CのZ fcが出てるけど、その「c」がつかない、つまりカジュアル版じゃない原型としてのZfというのは理屈的にもアリな気がする。
むしろ、Zfの構想が先にあったからこそ、そのカジュアル版であるZ fcが生まれた、という考え方。
実際、Z fcがAPS-Cでカジュアルなカメラとして発表された時に、どうせならフルサイズでもっと質感を高めた本格機がよかったという声もかなり見受けられた。
往年のNikon機に想いを馳せるユーザーというのは、やはりデザインのみならず、金属の塊感や角部の作り込みのクオリティの高さなど、どうしても要求のレベルが高くなる。それは、質実剛健で堅牢性で名を馳せたNikonらしいニーズとも言える。
だから、もしフルサイズミラーレスのZfなるカメラが出てくるとなれば、Z fcと比べて格段に要求のハードルが上がるだろう。「質感」とか「フィーリング」といったなかなか数値化できない「モノの良さ」という領域だから、ここは人によって感じ方も違うし、なかなかむずかしい世界。
フルサイズになればオールドレンズを好む層からは歓迎されるが、同時にマウントアダプターの質感までこだわりのニーズは及ぶだろう。手の届かなくなるような相当高価な特別モデルに仕上げるという手もあるだろうけど、どうだろうね。
僕はといえば、光学ファインダーとアダプター無しでのオールドニッコール装着をのぞむんで、流石にこれはむずかしいだろうということで、これまで同様にNikon Dfを今後も使い続けるつもり。
そんなふうに考える僕がグラッとくるような仕上がりのフルサイズミラーレス機が出てこようものなら、それはそれでNikonには感服で途轍もなく凄みを感じるけど、さてどうなることやら。ひとまず、噂の8月上旬とやらを待つとしよう。
◎ここに書いたことは完全なる個人の妄想なので悪しからず。