Nikon Df

Nikon FからDfまでの歴史を感じながら、撮る。

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Nikon F, Nikon Df

Nikon FからDfまでの歴史を感じながら、撮る。

今週は実にNikonヒストリーに浸った一週間だった。まず始まりは、偶然いきつけのカメラ屋で見つけたNikon F アイレベル ブラックペイントとの出会いだった。使用感がまったく感じられないような、恐ろしく美しいボディ。フィルム室には注意書きのシートがまだ挟まれているような美品で、思わず連れて帰ってしまった。

Nikon F アイレベル ブラックペイント
Nikon F アイレベル ブラックペイント
Nikon F アイレベル ブラックペイント, Auto 50/1.4

その後、出張の合間に東京品川のニコンミュージアムへ初めて立ち寄ってみた。以前からその存在は知っていたものの、なかなか立ち寄らずにいたんだけど、Nikon Fを手に入れたこともあって、移動の間隙をぬって30分程度ほど駆け込んでみた。

いやあ、壮観な眺めだった。Nikon社の歴史を紐解く博物館だから、光学技術のさまざまな展示があるんだけど、やっぱり圧巻は歴代のNikon製カメラの一堂展示。実機体験も、Fから最新ミラーレスのZ6/7まで実際にシャッターを切ることができ、僕は少年のように舞い上がった。

そして、せっかくだしと、Nikon Fにつけることをイメージして、NIKON MUSEUMオリジナルのストラップをじぶんへのお土産として購入することにした。

東京品川 ニコンミュージアム
東京品川 ニコンミュージアム
東京品川 ニコンミュージアム
東京品川 ニコンミュージアム

で、訪れた週末土曜日の朝、残りフィルムの入ったNikon F2を持ち出して愛犬と散歩カメラをした後、装着してあったオールドニッコールのAuto 50/1.4をNikon F2に付け替えてみる。

上のほうの写真にある通り、その黒塗りの鉄の塊感に惚れ惚れしながら、ニコンミュージアムのストラップをニコン巻きで取り付ける。これがなんともクールでよく似合っていて、もう何本か買いだめしておけばよかったと、しばらくそのクールなフォルムを眺めていた。

Nikon F2, Auto 50/1.4
Nikon F, Auto 50/1.4, NIKON MUSEUMストラップ
Nikon F, Auto 50/1.4, NIKON MUSEUMストラップ

オールドニッコールのAuto 50/1.4はそ 想像通りブラックペイントのNikon F アイレベルに実によく似合う。超美品とはいえキズがつかないようにと家の中で飾っていてももったいない。

どうせ僕はこのNikonの歴史を象徴するFを手放すことはないだろうと思い、FUJIFILM業務用フィルムを詰めて試し撮りへ出てみることにした(まだ現像に出していないから、作例のようなものはない。現像があがったらこのブログに追記しようとは思ってるけど)。

Nikon Df, Ai AF 50/1.4
Nikon Df, Ai AF 50/1.4

Nikon Fの相棒に選んだのは、Nikon Df。デジカメだけど、まさしくNikon Fからのフィルムニコンの血を引く、唯一無二のフルサイズ・デジタル一眼レフカメラだ。最新ミラーレスのNikon Z6/7でもマウントアダプターを介せば往年のオールドニッコールが使えるが、アダプター無しで非Aiレンズから現行レンズまでFマウントレンズを直接装着できるDfは、フィルムとデジタルを両方楽しむ僕にとっては最高のカメラといっても間違いではない。

実際にこうしてフィルムニコン原点のNikon Fと、そのオマージュとして世に送り出されたDfを並べてみると、その感慨深さは特別で、半世紀を経て歩み続ける「不変のFマウント」の重みや素晴らしさを感じずにはいられない。

Nikon F6, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, Nikon F6

そして翌日の日曜日の朝、今度はフィルムニコンの最後のブラックシップ機 Nikon F6をDfと共に散歩カメラへ持ち出した。今度はお互いのレンズを入れ替えて、Dfには普段F6用で使っているAi AF 50/1.4Dを、そしてF6にはDf用のAF-S 50/1.8G Special Editionを装着してみた。

写真で見てもらったら分かる通り、もはやどちらがフィルム機か分からないほどのシンクロぶりだ。久しぶりに聴くF6のシャッター音はニコンの技術の高さと尋常ではないこだわりを感じる。そして、Dfもまた現代的にチューニングされた素晴らしいシャッターフィールを堪能させてくれる。

こうして僕は今週、Nikon一眼レフの元祖Nikon Fから、F2、F6、Df、さらにはそれらの点と点を結ぶニコンミュージアムまで、ニコンの歴史を時空を超えて体験するような時間を楽しんでいる。Nikonという会社は見ようによっては少し垢抜けないところがあるかもしれない。けれど、その質実剛健で職人的な気質は今も変わらず生き続けていると思う。でなければ、フィルム機のNikon F6や旧モデルといっていいDfが、今も現行モデルとしてラインナップに名を連ねるわけがない。

ニコンミュージアムも決してモダンな感じはしなかったけど、それがむしろいい。Nikonは究極の道具を世に送り出すという姿勢にブレを感じさせない、その姿がいいんだ。

Nikonのカメラは僕にとってはルーツだし、今でもライカとニコンは特別な存在のカメラだ。そうしたことを再認識した、今週はそんなある意味メモリアルな一週間だった。さて、日曜日もまだ午前、もうしばらくNikon F一桁機たちの空シャッターを楽しんでみたいと思う。

F アイレベル
Nikon

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