FUJIFILM GFX 50S II

2024年は、中判デジタルで写真に光をふんだんに取り入れてみるのはどうだろう。

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FUJIFILM GFX50SII

いやもうほんと、余計なお世話だとは思うのだけど、それほどまでに中判デジタルと呼ばれる世界の描写に僕自身は軽い衝撃を受けたので、この記事を書いている。

中判デジタルと呼ばれる製品はいくつかあるけど、やっぱりいちばんとっつきやすいのはFUJIFILMのGFXシリーズだろう。FUJIFILMではいわゆる中判デジタルを「ラージフォーマット」と呼んでいる。

フルサイズセンサーの約1.7倍の大きなセンサーを積んでいて、厳密には中判フィルムのサイズよりは小さいけど、使ってみて思うのは「圧倒的に光をとりこむ量が多い」という印象による写真の奥行きや立体感、なめらかな階調だ。

僕はそのあたりの専門的なことを語り尽くす知識を持ち得ていないけど、おそらく専門的な方々もそのへんのニュアンスを言葉で表現するのは難解で、それゆえに「空気感が違う」といった少し曖昧なフレーズで表現されることが多い。

でも、その「空気感が違う」という表現が僕らアマチュアの写真愛好家にはいちばんしっくりくる言葉だし、結果、中判デジタルのニュアンスが一般の人たちにいちばん伝わりやすいのではと思う。

FUJIFILM GFX50SII, GF 35-70 WR

その空気感の違いみたいなのは、撮影している時に背面モニターで画像を見るだけで「うっ!」と唸るものがある。そういう体験はフルサイズのカメラを初めて使った時にも通じるけど、中判デジタルはさらにその上をいく。これはちょっと感動的な域である。

僕のGFXは5000万画素タイプだけど、それでも光をふんだんに取り入れるセンサーサイズは巨大なので、撮れた画像には正直息をのむ。一億がさタイプなら、それこそ拡大して見るととんでもないんじゃないだろうか。

僕同様、多くのアマチュア写真愛好家にはデータサイズが小さくて済む5000万画素で十分だと思うけど、今後の中判デジタルの主戦場は一億画素の世界が標準になっていくのだろう。でも、そういうトレンドを気にしなければ僕はコスパ的にも5000万画素タイプがおすすめだ。

FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR
FUJIFILM GFX50SII, GF35-70 WR

光をふんだんに取り入れることが写真において素晴らしいのは分かるにしても、だからといって巨大な機材を振り回すのはどうも…と思う人も多いと思う。

けれど、FUJIFILMのGFXはミラーレスなんで、中判デジタルとはいえ、想像するよりずっと小さく軽い。これはぼくも使ってみてほんと驚かされた。描写も素晴らしいけど、その軽量コンパクトさに富士フイルムの本気を見た。

FUJIFILM GFX50SII, GF 35-70 WR

その魅力をこうして文章で表現するのはなかなかむずかしいのだけど、その素晴らしさはとても文化的な香りのする域でもあるので、なんとか一人でも多くの人に伝わるといいなあ、と思いながらSNSやブログに写真をポストしたりしている。

写真による新たな感激を得る方法はなにも機材を新たにすることではないが、こうして未知の機材による新しい感覚との出会いがあることもまた事実。2024年に、なにかしら新しい感動体験をしたいという人には、ひとつの選択肢になるんじゃないかと思う。

写真は人を感動させる大きな力を持つけど、まずは撮り手自身が感動し、シャッターを切るたびに心の中で小さくガッツポーズをとるような体験がひとつの醍醐味だと思う。趣味の世界なんだけど、日々、心に感動を与えるための所作というビタミン剤のようなもの。そんな力が中判デジタルにはある。

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