カメラは好きでも、カメラを修理したりする腕がない僕は、カメラを買うのはほぼ行きつけのカメラ店ばかり。要はじぶんではカメラの良し悪しを見抜けないので、カメラ屋の店員さんにコンディションなんかを都度確かめながら、程度の良いカメラやレンズを手に入れているわけである。
そんな購入スタイルなんで、通販でコンディションのよく分からないカメラを手に入れるということがなかなかできない。ここ一ヶ月間くらいはリモートワークやカメラ屋さんの臨時休業もあってカメラ屋を訪問しておらず、僕にしてはめずらしく?新しいカメラやレンズを久しく購入していないのである。
いや、物理的にはもうこれ以上、新しいカメラやレンズは要らないんだけど、やっぱりね、新しいことにチャレンジする感じは心の健康にいいわけです。新鮮な気持ちを感じたり、好奇心を持ち続けるという意味でね。で、カメラ屋へ行けない僕が近ごろ意識してチャレンジしてるのが、所有カメラやレンズたちの組合せや機能を見つめ直す作業。
例えば、この写真にあるボディ「PEN-F」とレンズ「ズマール」の組合せ。意外にもこれまでこうやって組合せて使ったことがまだなかったのである。
もともとこのズマールは、空シャッター専用機として2台目のLeica IIIaを手に入れた時に、ボディキャップだけだと味気ないんでエルマー以外のレンズを何か装着させておこうかと手に入れたもの。ほぼ使うことは想定していなかったんだけど、せっかくだしM型デジタルに装着して試し撮りしてみたところ、一発でその写りの空気感にやられたのである。
フィルムのLeica IIIaとデジタルのLeica M-Pでズマール体験して、まあこれでライカではお試し体験できたし、めでたしめでたしと思っちゃうんだけど、よく考えてみるとLeica M3にはまだ未装着なわけである。
同じようにFUJIFILM X-E3にズマールを装着して撮ってみて、よし、これでライカ以外のAPS-Cボディも試してみたし、と思っちゃってたわけだけど、よく考えたらPEN-Fでは試してなかったし、もっといえばマイクロフォーサーズ機ではLumix GX7MK2でもまだ未装着なわけである。
いやもうこれはほんの一例で、昨日もそんなことを思いついたもんだから、MマウントのMロッコール28mm F2.8(エルマリートキラーと呼ばれたミノルタCL向けの広角レンズ)を、慌てて(笑)FUJIFILM X-E3とOLYMPUS PEN-Fに装着して外へ出かけたりね、意外と忙しいのである。
幸い、マウントアダプターだけはいろいろひと通りは揃えているんで、こうして手持ちのボディとレンズの組合せをけっこう数十パターン?は楽しめるんじゃないかと。そう考えると、まだまだ未体験な組合せだらけじゃん!と気づくわけである。
フルサイズミラーレス機のNikon Z6には、これまで所有するフィルムカメラのレンズたちをアダプター経由でけっこう試してきた。ズイコー、ロッコール、キヤノンFD、ヤシコンプラナー…これもひと通りやり尽くしたな、なんて思ってたけど、よく考えたらZ6にライツのレンズたちを装着したことはないし、ハッセルブラッド500C/M用のプラナー80mm F2.8もまだ付けたことがないぞと。いやいや、ほんと世界は広いなと笑。
加えて、フィルムなら装填フィルムの種類変えでまたパターンは無限だし、デジタルならプリセットカラーなんかの変更でこれまた無数の組合せがまだ未体験。そうそう、フィルムカメラの延長線でMFレンズをつけてシンプルに撮ることしか能がない僕は、デジカメの機能もほぼ良く分かっておらず、先日もPEN-Fのカラープロファイルのプリセットに、コダクローム64とエクタクローム100VSをイメージしたものがあることも今さながら知って、驚いたというか、嬉しい発見というか。
もうそんなことばかりだから、何も新しいカメラやレンズを買わなくても、いま手持ちのカメラやレンズでまだまだ無限の新鮮さを味わえることに気がついた一ヶ月間だったりするわけだ。これ、みんなも絶対そうじゃないかと笑。
新しいカメラやレンズを手に入れたら、なんかじぶんの写真がちょっと新鮮なものになるのでは?と思い、日々新しい機材を増やしていくわけだけど、撮れる写真が新鮮に思えることが目的なら、何も新しい機材を買わなくても手持ちの機材の組合せを駆使すれば、なんか発見はありそうだぞと。そうやって日々、目を肥やしながら、いざ新しいセンサーや高解像度の新商品機種が出たら、満を持してそれを買う!みたいなね。
いや、書こうとしていたことは、これで合ってるかな?。まあだいたい言えたな笑。というわけで、なかなか外出できない数ヶ月間だけど、その間にもう一度じぶんの機材を見つめ直して、まだ見ぬ未体験ゾーンをどんどん開拓していこうというポストでした。いやあ、これこそ沼だな笑。