僕は以前Pentax SPのブラックボディを持っていて、一度手にしたくらいだから気に入っていたわけだけど、割と大きな断捨離をした際にあまり深く考えずに手放してしまって。実は心の中で少し後悔というか、できればもう一度再会したいカメラのひとつという思いがずっとあって、先日、以下のようなツイートをTwitterにポストしたんだよね。
いいカメラだったな。再会したいカメラのひとつ。
【過去記事】Pentax SPとSMC Takumar 55/1.8の現像があがってきた。 – 記憶カメラ https://t.co/Gq7GI8vivX
— 記憶カメラ (@KiokuCamera) August 30, 2020
そうしたら、このツイートを見てくだったあるお方が、だったらたくさん使ってくれる人に持ってもらったほうがカメラも幸せだからと、なんと僕にPentax SPFを譲ってくださることになった。もうほんと、感謝しかなくて、クラシックカメラを愛する方々の「真のカメラ愛」というか、カメラに対する愛情を再認識する出来事になった。
しかも、いただいたSPFはほんとに綺麗なボディで、M42時代の製品とは思えない美しさをキープしている。いや、ほんと驚いた。SPFは僕が以前所有していたSPの後継機で、絞り込み測光から開放測光へと改良されたモデルなんだけど、いただいたレンズはsmcタイプじゃないので開放測光は使えないと予め解説もしていただいた。
でも、僕的には以前所有していたのがブラックボディだったんで、今回のSPFがシルバーで新鮮だったこと、また以前付けていたレンズはsmc Takumarだったんで、今回のSuper Takumarは念願のレンズでもあって、ダブルで嬉しかった。僕は普段から露出計はほぼ使わないので、露出計の有無もあまり関係ない。とにかく、機械式のペンタックスボディのシャッターが切れれば、それだけであの頃の幸福な気持ちに帰れる。もうそれが嬉しくてたまらなかったんだよね。
あとはフィルムを詰めればすぐにでも試し撮りできるんだけど、せっかくの頂きもので大事に使っていきたいので、ストラップ用の三角環やレンズフィルター、フードなんかを揃えてから、ゆっくり休みの日に外へ連れ出してあげようと考えている。
とはいえ、あまりにもうれしくて、早速、何度となく空シャッターを切っている。いい、とてもいい。乾いたあのシャッターフィールがよみがえる。これだ、この感触だ。僕がずっと忘れられなかったPentax SP系への想いが、親愛なるカメラ好きのお方のおかげで再び日常になった。大切にしよう、このカメラ愛の結晶でもあるPentax SPFを。