フィルム価格の高騰でここ最近はデジタルの出番が多いんだけど、ここぞという時はね、やはりフィルムで撮りたいんだよね。昨日からNikon F6とAi AF 80-200/2.8D New、そしてこれもここぞという時のFUJIFILM Natura1600、あとSLIKの一脚を準備して、万全の体制でちょっとシュートしてきた。
撮ってる時は夢中だからそこまで感じなかったけど、撮り終えてホッとした頃には腰がヨレヨレになっていて、「あゝ、やっぱりカメラとレンズは軽量なモノにかぎる」と再認識したんだけどね笑。僕が最近、好んでFUJIFILMのカメラを使うのは、僕の脳というより体がそれを欲するんだ。
それにしても、やっぱりF6サウンドは最高だった。このブログにも何度か書いてるけど、Nikon F6はコンセプトとしてはっきりと最高のシャッター音を奏でるよう内部空間をデザインしたとうたわれていて、その耳元で鳴る音色は正直かなりヤバい。気持ちがもっていかれる感覚というのは、このF6ならではのものといって間違い無いだろう。
そのシャッターフィールがあまりに気持ちよくて、貴重な感度1600のお宝フィルム「Natura1600」を2本も撮ってしまった。とはいえ3本持参してたから、残った1本は次回に持ち越せた。さすがにもう手に入らない高感度フィルムだから、これはこれで良しとしたい。次の「ここぞ」というタイミングまで、また楽しみがひとつできた。
フィルムカメラについては、やはりいちばん好きなのは機械式シャッター機たちだけど、電子部品が投入されたフィルム機たちもその時代のハイテク感を一身に背負ってるだけに、ゾクゾクとする高揚感があるんだよね。特にNikon F6は別モノ的な官能的なカメラ。まぶしいほど美しいファインダーと手に吸い付く握りやすさ、そしてフィルム時代の大三元ズームのひとつ、80-200Dレンズを装着した塊感は、男ならたまらないものがあるはず。
いつも持ち出す体力は僕には無いけど笑、こうしてここぞという時に持ち出して、ハートに火をつけるというか、じぶんの野性みたいなものを目覚めさせるのは気持ちいい。困ったな、また高価なフィルムで撮りたくなっちゃったな笑。