Nikon Df

Nikon Dfは終わるのか。いや、僕の中では終わらない。

アフィリエイト広告を利用しています
Nikon Df

先日のNikon F6の販売終了の知らせに続いて、今度はNikon Dfが販売終了か?となにやらTwitter界隈が密かに騒々しい。公式なアナウンスがあったわけじゃないから、あくまで憶測の範疇ではあるけど、店頭やネット販売上から新品在庫が姿を消し始めてるかも、というものだ。

たしかにNikon Dfは現行モデルの中でも異例の販売期間の長さであり、登場が2013年の11月末、ちょうど今ごろだから、発売から7年の時が経過していて、昨今のデジカメからすると異例のロングモデルといえる。僕が新品を手に入れた時はD850の登場時だから少し遅いんだけど、それでもD850がZシリーズに入れ替わっているような気配の中では、Dfがまだ現行モデルである方が特例かもしれない。

Nikon Df

このカメラの特徴はなんといっても、歴代のFマウントレンズたちがほぼすべてアダプター無しで装着して楽しめること、そしてそのフィルムニコンを思わせるクラシカルなルックスだ。フィルムニコンのF6が販売終了になることは時代の変換として受け入れつつも、ついにデジタルでもフィルムライクなニコン機の楽しみ方が終焉の時を迎えつつあるというのは、けっこう決定的な時代の転換期であることを感じさせるものがある。

Nikon Df

つい先日、Ai MF/AFレンズたちも販売終了の知らせがあったことを考えると、ちょっと予想していたことではあるけど、Nikon社の厳しい現状を考えると、ミラーレスへの大きなシフトと資源集中は致し方ないし、僕らもいつまでも古き良きニコンを求めては酷なのかもしれない。

Nikon Df

でも、僕の中ではこのNikon Dfは特別な存在であってね。単に懐古主義としてのDfの楽しみというだけじゃ決して無く、Dfの撮影フィール自体も凄く心地いいというか、あいかわらず僕の中で実用機であることは変わらないんだよね。Nikonの未来を見てみたい気がしてZ6も手にしてみたんだけど、思うところあって一年ほど使った後手放して、デジタルのNikon機はこのDfとCCD機だけを手元に残した。

Nikon Df

数日前のブログにも書いたけど、ミラーレスについては僕は軽量コンパクトなカメラたちへとシフトした、いやたどり着いたというのが正直なところなんだ。僕が歳をとったせいもあると思うけど、僕の中のミラーレスへの進化とは「もっとずっと軽量コンパクトなもの」という思いというか、願望が潜在的にあったんだと思う。フルサイズ機という観点では、現時点では僕が選んだのはFマウントの一眼レフ機だったんだよね。

Nikon Df

それにしても、僕が好むカメラたちは次々とディスコンになっているようなところがあって、やはりちょっとさびしい。OLYMPUS PEN-Fも後継機は今のところ出そうに無いし、オリンパス自体がカメラ事業を売却するに至った。そして、Nikon最後のフィルムフラッグシップ機F6も終わりを告げ、Aiニッコールの販売終了が来たと思ったら、ついにはDfの販売終了の噂。僕が好む世界が古いのかもだけど、「カメラらしさ」というものがなかなか受け入れられにくい時代なのかもしれない。

Nikon Df

けれど一方で、同じくクラシカルなカメラを打ち出し続けるFUJIFILMはとても好調に見える。事実、僕はつい数日前、FUJIFILM X100Vを手に入れた。フィルムシミュレーションのクラシックネガが使いたかったことがきっかけではあるけど、あのクラシカルなフォルムのX100Vに魅せられたことは間違いない。軽量コンパクトなそのポジショニングが、僕の中のミラーレス機の今ないし未来を感じさせたんだよね。

少し感傷に浸ってる感は否めないかもしれないけど、このどうかしたらスマホカメラだけでもどうにかなる時代に、あえてカメラを持つというためには相当な個性であり、特筆すべきカメラ体験ができないとなかなか存在する価値としては難しいよなと思うのである。Nikon Dfはニッチな製品かもしれないけど、その個性が圧倒的にある。現行ラインナップから姿を消したとしても、僕の中では永遠なのである。Nikonよ、カメラ史に残るカメラを送り出し続けようじゃないか、これからも。

Nikon Dfのある日常、まとめ レビューブログ。 Nikon Dfのある日常、まとめ レビュー2019。 きのうは「まとめ記事」としてLeica M-P typ240をとりあげたん...
関連記事