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ロシアンゾナーJupiter-8はやっぱりヤル子だった。手に入れてからこれまではAPS-CミラーレスのFUJIFILM X-E2で楽しんできたJupiter-8だったけど、今朝は比較的時間もあったから、LMリングを引っ張り出して初めてLeica M-Pにつけて散歩カメラへ連れ出してみた。
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レンズの癖を確かめるならやっぱり絞りは開放だ。朝の早いうちならf2でもいけるだろうと半ば強引に開放だけで撮りまくった。ISO感度は100に設定。M-Pの常用域でいえばISO200だけど、こちらも半ば強引に低感度で。フィルム感覚で撮りたかったしね。
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写真を拡大してもらうと分かるけど、ボケが凄い。僕の手持ちのレンズでいうとオールドニッコールたちと同じようになかなかいい感じに暴れたボケを垣間見せてくれる。こういうワイルドな感じは嫌いじゃない。
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とはいえ、そのボケもたぶんスマホの画面で見るかぎりではそれほど粗くは見えないんじゃないかな。たしかに拡大して見ると暴れる感じはあるけど、少し引いて眺めると実に滑らかに見えたりするからオールドレンズはやめられない。やっぱり独特の世界があるんだよね、ここには。
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まあさすがに開放で撮り過ぎだろうというのはあるけど、そこは試し撮りなんで気にせずに。それよりも一枚でも多くの仕上がり写真を見たくて、ひたすら愛犬との散歩道でシャッターを切りまくった。デジタルで死ぬほど大量のシャッターを切りまくるのも“生きてる!”って感じがして僕は好きだ。
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僕は撮ってる時はほぼモニターは見ないんで、フィルムで撮影するのと同じような感覚で撮っている。仕上がりを確かめるのは家に帰ってSDカードをMacBookにつないでからだ。だからラボにフィルムを現像に出すのと感覚的には変わらない。MacBookのモニターの中に撮った写真が現れた時の軽い衝撃が好きなんだよね。
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いや、まあ衝撃というほどの写真は写っていないけど笑、僕の中では新しいカメラやレンズで撮った写真を初めてPCモニターで眺める時は毎回、それなりに軽い衝撃なんだ。細部を見るというような比較は特にしないけど、パッと見た時の趣からしてやはり違うんだよね、特にレンズによって違う。
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オールドレンズはその違いが顕著で実におもしろいよね。僕のJupiter-8は一万円を切る値段で手に入れ、アダプター代はかかるにしても実にリーズナブル。それでこれだけじぶんにとって衝撃が得られるなら、それはやっぱり手軽に楽しめるいい趣味だと思う。
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毎度のことだけど、僕にはレンズの性能差を饒舌に語れる知識はないので、Jupiter-8の詳しい描写のことは他の人の詳細記事を検索してもらうとして、僕の感想だけいうと、このレンズは圧倒的に買いです。一万円を切る値段、そして開放だけでもこれだけ気分が高揚する。ここから徐々に絞っていけば、もう何倍かの軽い衝撃を楽しめる。僕のJupiter-8なんかはヘリコイドもスカスカだけど、それもアバウトな味で、それ以外の所有欲はラフなデザインも含めてジーンズのようで気持ちいい。
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あと、きょうは家の近所の散歩道だったけど、これが街中のストリートスナップならどうなるかもまた興味は尽きない。レンズひとつでここまで興味を増幅してくれるというのなら、ひとつは持っていても損はないレンズ、それがJupiter-8の良心みたいなものだと思う。
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やっぱりゾナーをそっくりそのままロシアで製造したという逸話は本当なんだろうな。その真意はさておき、開発者のスピリットみたいなものをビンビンに感じるからね。それだけでも時空を超える楽しみがある。これからもちょくちょくライカにも装着してみよう。次はフィルムライカに。