フィルムカメラ

フィルムの時間の流れ方。

Leica M3, Summicron 50/2 1st, Kodak Gold200

昨夜、一本の動画を見た。写真家の瀬尾浩司さんが展開されているYouTubeチャンネル「写真大学」のアーカイブ動画、写真家・市橋織江さん編である。

僕はこの写真大学と、この市橋織江さんの動画が好きで、もう何度も見てるんだけど、昨夜も読後感(動画の場合、なんて言えばいいんだろう)が凄かった。おかげで、その後眠りについても夢の中でずっとフィルムのストーリーが展開されていたので笑。

まだご覧になっていない人は、ぜひ一度見てほしい。

瀬尾さんと市橋さんのパーソナリティのせいかもしれないけど、とても心地いい時間が流れている動画で、それもあって静かにその世界の中に引き込まれる。

この動画を見ると無条件にフィルムで撮りたくなるんだよね。僕は面倒くさがりで現像はラボ任せだし、プリント依頼も本当に大切な人を撮ったものしかやらないみたいな日常だけど、この動画を見ると、撮るだけじゃなくてじぶんでプリントまでしたくなる、と一瞬だけど頭によぎる。一瞬だけどね笑。

Konica C35, FUJIFILM 業務用100

市橋織江さんの場合は、もう本当に「写真=フィルムオンリー」で、撮ることから焼くことまでセットで捉えられているから、そこがデジタル+RAW現像という風にそのまま置き換えられない感じは、なんかこんな僕でも少し分かる気がする。

あと、瀬尾さんが「デジタルはフィルムのように暗室に入ったりするひと呼吸が無くて、撮影からPC上の現像までずっと続いてる感じ」と言われているのも、なんだか分かる気がする。フィルムの工程には、ふっと考える「間」が紛れ込むのがいいんだろうね。

OLYMPUS PEN EE-2, FUJIFILM 業務用100

フィルムは、いい意味で途切れ途切れの時間が流れる。フィルムを入れるひととき、ダイヤルを操作して露出を考えるひととき、フィルムを巻き上げて交換するひととき、現像で写真が浮かび上がってくるまで待つひととき。

そのひととき毎に少し思案する時間がフィルム撮影の中には混ざり込む。それが、写真にいろんなものを載せていくんだろうなと思う。違うかな、素人感覚だけど、僕はそんな気がしている。

僕のフィルムカメラたち。

この動画チャンネル「写真大学」はほんと脳ミソを覚醒してくれる。もちろん、写真家さんにとって世の中に打ち出すのは写真そのものであって、そのバックボーンは本来は見せないものかもしれないけど、それがこうして写真に対する考え方や仕事環境として垣間見れることで、なんか写真の尊さが増幅する。

できるだけたくさんの写真をやる人たちに、こういう動画が見てもらえる機会があるといいな。心が浄化されて、写真へのまなざしが少し変わって、もしかしたら人生にも少し影響を与えるかもしれない。少なくとも僕は、静かにだけど小さくない影響を受けている気がする。

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