Olympus PEN-F

住めば都みたいなとこあるよね、カメラも。

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Olympus PEN-F, M.Zuiko digital 12/2

これは僕だけかな。よく「住めば都」って言うよね。正確な意味はあれだけど、要は不慣れで勝手のわからない街でも、住んでいればだんだんとそこで暮らすコツや魅力を発見したりして、やがてなんだかんだで居心地がとてもよく思えるあの感じ。僕はそれ、カメラにも当てはまると思うんだ。

カメラって、たしかに住むところを選ぶのとちょっと似ていると言うか。住むところのことって、実際住んでみないとわからないよね。住んでみないとわからないのに家を決めるって実は凄く勇気がいることだと思うんだけど、でもまあみんな普通にそうして博打のように住む場所を決めている。それは結構凄いことだなと思うんだけど。

でも、その博打のような住むとこ選び、たしかに大抵は居心地よくなるんだわなあ、不思議と。これ、その場所の魅力を見つけていくというのもたしかにあるけど、正確にいうとそこで暮らしやすい身のこなしみたいなものを身につけていくからだと思うんだ。住むコツというか、その場所でいちばん活きるパフォーマンスをいつのまにか見つける感覚。

カメラもどうだろう、同じだよね、不思議と。カメラもまず所有してみないと使い良さは分からなかったりする。けっこう金額は張るのに使ってみないと分からないなんて、これもまた博打。使ってみるとアレ?なんか想像よりここがダメだな?とか、想像よりここはアリかも?とかいろいろ思うわけだけど、そのうち撮りまくってるとやっぱりそのカメラで楽しむコツみたいなのが分かってくる。で、気がついたら、そのカメラで撮れる撮り方みたいなものを器用に楽しんでたりする。僕はそうなんだよなあ、実際。

そう、住めば都ならぬ「撮れば名機」みたいなもの。なにもフルサイズのフラッグシップ機じゃなくたって写真は撮れるし、ボケが大きくないセンサーならそれなりにそれで撮れる世界をいつのまにか探し出す。ズームレンズがなければそれはそれで単焦点で撮れる何かが見つかるし、ファインダーがよく見えないなら見えないでノーファインダーみないな楽しみを見出したりする。そういう意味ではカメラはほんと何でもいいんだ。どんなカメラでも大抵幸福になれる。そりゃ余裕があればいろんなカメラを試したり、いいグレードのカメラを試すのは楽しいけど、それは写真の楽しみというよりは所有する道具の手ごたえみたいな自己満足。写真を楽しむこととは実は少し異なっていたりする。

僕の場合だと、カメラを持ち替えると、どこか撮り方も替えているじぶんがいる。それも無意識に。かといってもしカメラを一台だけにせよと仮に言われたとしても、だったらそのカメラなりの楽しみ方を試しまくってやろうという思いもどこかある。事実、RICOH GRだけで過ごした一年間もあるしね。そうだなあ、あの時はGRでほんといろいろ試しまくって、最終的には「GRは都」みたいな状態だったと思う笑。まあなんかのらりくらり同じようなことを何度も書いてるような気がするけど、言いたかったのは、カメラはなんでもそのうち名機に思えてくるよ、ということ。大事なのは、そのコツを掴むまで撮りまくること。僕はそんな風に思えてならないなあ、カメラは。

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