Olympus PEN-F

スナップがいいのは、たとえ通り慣れたストリートでも、二度と同じ写真が撮れないから。

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Olympus PEN-F, M.Zuiko digital 12/2

スナップがいいのは、たとえ通り慣れたストリートでも、二度と同じ写真が撮れないから。

きょうも僕の仕事鞄の中にはマイクロフォーサーズのOLYMPUS PEN-Fが入っている。とはいえ今夜は遠方から客人が来ての飲み会だから、おそらく一枚もスナップを撮れない可能性のほうが高いし、撮れたとしてもいつも通り慣れた界隈だったりするわけで、それでもなぜ僕はこうも毎日カメラを持ち歩くのか?と少し考えていた。

明確な答えみたいなものはないんだけど、あるとしたら「昨日とは違う街の空気が撮れるから」ということになるのかなと。そう、街並み自体はいつものさして変わりない光景なんだけど、それでも撮りたいと思わせる理由は「必ず昨日までとは異なる写真が撮れるから」。

街は生きてるんだなと思うことにも通じるんだけど、どんなに見慣れた街でも、そこには人が行き来し、一見ファインダーの中では同じような景色に見えても、シャッターを切ると人々がその瞬間だけに宿る空気みたいなものをまとっていて、毎回少なからず新鮮な写真が撮れるんだ。これが街撮りスナップがやめられない要因。僕の中ではね。

昔はひとが写り込んだ写真はほぼ無くて、街の造形とそこにさしこむ光と影みたいなものを撮ってた気がする(RICOH GRやKonica C35で頻繁に撮ってた頃だね)。それが、少し変わったのはLeica IIIaを持ち始めた頃からかな。同じ街を撮るのでも「人々が行き交う街を撮る」ように変わったように思う。そういう意味では造形を撮ってるというより、目の前に立ち込める空気感を撮ってるという感覚かな。

造形なら見慣れた街はさすがに退屈に思える日が来そうだけど、撮るものが空気感となると極端なことをいえば撮る街はどこだっていい。いつもの見慣れた光景でも、行き来する人は異なるし、そうするとその場所に立ち込める空気感も刻々と変わる。そういうリアルな街のゆらぎみたいなものを切り取れればなと、きょうも懲りずに鞄の中にカメラをしのばせる。

人が写り込んだ写真を撮るようになったのは。 たぶんLeica IIIaを手にしてからなんだよね、人が写り込んだスナップ写真を撮るようになったのは。それ以前の僕が撮っていたス...

街を撮る時やっぱり小柄なカメラが多いかな。PEN-FかLeica X2かRICOH GR、あとはLeica M-P〈typ240〉。フィルムならRollei35かKonica C35、PEN EE2、Voigtlander Bessa-Lといったところ。大抵ファインダーのあるカメラを好んで持ち出すけど、実際はファインダーはほぼ見なくて撮ってるかな。じゃ、ファインダー付きカメラ要らないじゃんということなんだけど、そこはいざファインダーをのぞいて撮りたい時にやはり付いていたほうがベターというのはけっこうこだわりとしてある。

そんなこんなで、街撮りのいろんな好みの条件をすべて持ち備えているのがPEN-Fだったりして、いまはPEN-Fと街にいることが多い。いい写真が撮れているか?と言われればそれは何一つ誇れないけど、街の空気感を切り取って日々満たされているというのは言える。それがこうして日々ブログを書き続ける源泉みたいにもなってるんだ。

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