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ご覧の通り、わが家の初代RICOH GRには純正の外付け光学ファインダー〈GV-2〉がついていることが多い。「多い」と書いたのは、専用ケースに格納上、100%つけっぱなしではないという意味だが、まあほぼ光学ファインダー「アリ」の状態だ。
EVFの外付けファインダーならまだしも、ただの素通しガラスの光学ファインダーなんかつけて意味あるの?、という素朴な疑問を持つ人もきっと多いと思う。
実際、その装着して撮る感覚というのを言葉で説明するのもなかなか難しい。光学ファインダーをのぞいてもピントが合わせられるわけでもなく、露出具合がわかるわけでもない。なにゆえに?と思うのがむしろ普通だろう。
けれど、これがなかなかたまらない感動があるのだ。これはもう実際に装着して体験してもらうしかない。しいて言えば、Leica M3のあの見事と言うしかない世界一のファインダーで撮っているような感覚に浸れるということだ。
広く、明るく、肉眼で見るよりも美しいようなファインダーのなかに浮かび上がるブライトフレームの世界。この外付けファインダーは2万円を超して決して安くないのだが、その価格を十二分に取り戻せる絶世の視界がそこには存在するのだ。
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目の前の世界や「切り取っている」という感覚でいえば、背面モニターで撮るGRよりも格段に「らしさ」を味わえるだろう。予算が許すなら、ぜひ一度、この外付けファインダー〈GV-2〉をつけてGRをスナップへ連れ出してほしい。その新鮮味たるや、新品のカメラを買い足すよりも濃厚であることに驚くはずだ。
この世界を一度知ってしまうと、いたずらにGRの後継機にEVFを内臓してほしいとも思わなくなる。もちろん、いまの軽量コンパクトなままでEVFが載せられるなら、それは大歓迎だ。でも、EVFを詰め込むことでボディが大型化するくらいなら、この光学ファインダーをつける仕様で十分だと思うのだ。
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来年には出てくるだろうと言われている新型GR。その内容は定かじゃないが、現行までのGRも当然ながら素晴らしい。最近になって抽選であるものの販売受付が再開されたりもしていて、気になっている人も多いはずだ。次のGRを待つのもいいが、いまのGRに光学ファインダーという絶妙なるスパイスをつけて楽しむのも良しだ。
デジタルとアナログが摩訶不思議的に交錯するその撮影感覚は、きっと体験したことのない種類の感動を覚えるはずだ。なんなら、同梱の付属セット品にすればいいのに、と僕なんかは考えている。それほどまでに、このファインダーはGRと「合っている」。
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