RICOH GR

夏は街撮りスナップをお休みする。またはRICOH GRにする。

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RICOH GR(III)

夏は街撮りスナップをお休みする。またはRICOH GRにする。

この週末はほんと土砂降りで、結局カメラを持ち出せずにいる。この雨が終わればきっと梅雨も明けて快晴の日々が待ってるんだろうけど、晴れたら晴れたでこれまた灼熱の暑さが待っている。

カメラを始めた頃は季節を問わずとにかく一年中撮りまくっていた。夏も然り。平日の仕事鞄の中にそれこそM型デジタルライカを常に忍ばせて。けれど、汗が滴り落ちるような灼熱のアスファルトジャングルでは、わずかな重さも体力を消耗する。なによりカメラに汗が滴る感じも怖かったりする。

そこで、去年の夏は「夏用ライカ」ということでコンデジのLeica X2を手に入れて持ち出していたんだけど、夏しか稼働しないところもあったんで、この春の断捨離の際に手放すことに。デジタルのライカで撮るならやっぱりM型デジタルのあのファインダーで撮りたいという思いがあったんだよね。

しかしだ、しかし暑い。それも蒸し暑い。平日のスナップが仕事終わりの夕刻以降だとしても、街中のアスファルトから立ち上がる暑さはそう簡単には冷えない。M型デジタルより軽量なフィルムライカという手もあるけど、汗が滴り落ちることを心配する状況は変わらない。

で、ふと考えたんだけど、そんなに無理に撮らなくていいんじゃないかと。スポーツにシーズンがあるように、カメラにだってシーズンがあっていい。例えばウインタースポーツなら、夏場は試合より体づくりの時間に充てられる。街撮りスナップは路上のスポーツのようなものだから、過剰に体力を消耗する夏は、写真学をインプットする時間に割いてもいいんじゃないかなと。

そんなわけで、ここ二、三週間くらいは、僕は無理に鞄にカメラを詰め込まず、もっぱら週末にカメラを楽しむようにしてる。平日はシンプルに仕事と体力づくりのランニングやスイミングに集中して、夜にのんびりと写真関連の本を読んだりするような毎日。そのおかげか、週末にカメラたちと過ごす時間がより濃密になっている気がする。

最近、フルサイズミラーレスのNikon Z6を手に入れたのもそれが大きいかもしれない。一頃凝っていた小ぶりなデジカメを増やすのは止めにして、じっくりゆっくりファインダーをのぞいて散歩カメラなんかを楽しめるカメラと週末時間を濃く楽しみたい、そんな気分とでもいえばいいかな。実際、光学ファインダーのように美しいZ6で撮る週末は、僕に最高の癒しを提供してくれている。

それでもね、平日にスナップしたい時は、RICOH GRを持ち出せばいい。GRIIIの軽さと小ささは、現行のカメラの中では特筆すべき存在。寄れるし、ゆりとのAPS-Cセンサーはボケるし、まるでデジイチやフルサイズミラーレスのような豊かな描写があのサイズで楽しめるんだからね。サブカメラにしとくのはもったいなくて、夏はGRがメインカメラで十分だと思うんだよね。

基本、夏は無理して大きなカメラで撮らない。それでも撮るなら、夏はGRIIIをメインカメラに。GRならスナップはどうせほぼノーフィインダーだから、額の汗が付くこともないし、あの恐ろしいほど俊敏な起動速度と手ぶれ補正のおかけで、暑い夏の路上で立ち止まることなく、ヒュンヒュンとスナップシューティングすることもできる。

GRIIIの予備バッテリーを一緒に持ち歩くのもやめて、もうほんとに夏場出動する時は気持ちの重荷にもならないようにGR本体だけを必要最小限持ち出す。それが、この雨を抜けた先の、夏の僕のテーマかな。フィルムカメラと少し大ぶりなカメラは、週末と芸術の秋の楽しみに。そう考えると、気分も少し軽くなってきた。夏を涼しく軽快に過ごす方法、それは意外とカメラとの向き合い方にもヒントがあるんだよね。

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