Nikon Df

脳を刺激してくるNikon Dfのシャッターフィール。

アフィリエイト広告を利用しています
Nikon Df, Ai Nikkor 50/1.4

いまの世の中的には「レトロデザインのNikon」といえば「Zf」を指すのだろうけど、なかなかどうして「Df」だってまだまだ現役だし、ある意味「元祖」だ。

考えてみると、フィルムカメラで撮っていたスタイルから「クラシックスタイルのデジカメ撮影」に移行できたのは、このNikon Dfに出会ったからに他ならない。

何年前だったかな、それまでほぼフィルムカメラでばかり撮っていた僕が、ある日ふと、「これだけ毎日、特に変わり映えのしないいつもの散歩道でシャッターを切るなら、フィルムよりデジタルのほうがコスト的にはいいかも」と思った。

で、試しに安い中古のNikon D300を買ってきて、フィルムニコンで使っていたAi Nikkor 50mm f1.4をつけて、マニュアルや絞り優先モードで辺りを撮ってみたら、いやいやなるほど「これは普通にいけるじゃん!」と。

というか、マニュアルならポジションフィルムのようなシビアな露出合わせが逆に楽しいぞ、と軽い衝撃を受けたことをいまでも鮮明に覚えている。

Nikon D300にMFニッコールをつけてみる

それで「これなら、デジタルでもフィルムカメラ感覚で楽しめる」と確信を持ったんだよね、個人的な感覚の話ではあるけど。

となると、カメラもせっかくだから、フィルムカメラと同じように物理ダイヤル操作で撮れるカメラがいいなと思い始め、そうなると俄然「Nikon Df」のことが気になり始めたのである。

それまでもDfの存在はうっすら認識はしていたのだけど、正直あまり自分ごとのカメラとは感じていなかった。それが「デジカメでもオールドニッコールでクラシックに撮る」ということを意識し始めた途端、一気に僕の中でファーストチョイスのカメラになったのである。

当時、Dfは発売から2年ほど経過していたのかな。世はD850の発表で大いに盛り上がっているなか、僕はそれと逆行するようにDfのデモ機をお店で触らせてもらい(ショーケースの中にあり、普通では自由に触れなかった)、そのブラックボディの実物にすっかりやられることになる。

Nikon Dfとオールドニッコール

もう間髪入れずに新品の取り寄せをお店に頼み、お店の人もイキに感じたのか、片っ端からグループのお店の在庫を調べてくれて、予定よりずいぶん早く手に入れることができた。

それからというもの、もうずっとDfのトリコで、非Aiレンズも含めて所有するオールドニッコールはほぼ装着してみたし、なんなら新たなオールドニッコールレンズもその後増えた笑。ライカのMマウント同様、デジタルでも不変のこのFマウントにますます魅せられていったのだ。

Dfの魅力を挙げればキリがないが、なかでもグッとくるのはその官能的すぎるシャッターフィールだろう。レフ機だから味があるのは当たり前として、そのうえでDfはさらに脳とハートに突き刺さるシャッター音のチューニングがなされていると思う。それほどまでに素晴らしい切れ味だ。

いまとなってはミラーレス全盛で、オールドレンズをデジカメで楽しむこと自体は特段珍しいことではないが、アダプターを介さずにそのレンズデザインの原型を楽しめること、そしてカメラらしいレフ機のシャッターショックを味わえるとなると、やっぱりDfはいまだに特別な存在だ。

Nikon Df
Nikon Df
Nikon Df, Zoom Nikkor 43-86mm f3.5

僕がミラーレスのZfを手にしないのは、それを手にすることでDfを使う場面がきっと無くなっていくだろうということをイメージしたことも実は大きい。

僕の初めてのカメラはNikonだし、Nikonはちょっと特別な存在だけど、その特別な存在は「Fマウント」で培われたようなところがあるので、できればFマウント機でオールドニッコールたちとの時間を堪能し続けたい。そんな、ちょっと激しく愛しすぎた結果が、ZマウントではなくFマウントのNikonを使い続けている理由だ(時代に乗れていないダメなNikonユーザーだけど笑)。

なんか、タイトルの話からずいぶんそれた気がするけど、まあシャッターフィールは実物で体感してもらうしか伝えようがなかったりするから、ブログ文章としてはこのあたりでご容赦いただきたい。

願わくば、Dfの万一の修理体制だけ、末長くよろしく頼みますニコンさん、といったところかな。

★今日の注目商品をチェック!

関連記事