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カメラというのはマウントがメーカーによって異なることもあって、自然とどこかのブランドに好みというか選択肢が固定されてしまうところがある。僕の場合なら、最初のカメラがNikonだったからFマウントが自然と増えていったようにね。そうすると段々とじぶんでも意識が「Nikon党」みたいになって、それはファン心理が芽生えることとしてとても良いことなんだけど、ある種「特定の庭の中で遊ぶ」という、どこか視野が狭くなるところもある。
そんな僕の殻を最初に破ってくれたライカなわけだけど、これも気がついたらじぶんは「ライカ党」なんだ、みたいな意識がどこか芽生えて、気がつくとNikonとLeicaが主流になって、新たに買い足す機材はNikon FマウントかLeica M/Lマウントみたいになってね。特定のマウントを深掘りすることはロマンにあふれるわけだけど、せっかくこれだけたくさんのカメラブランドとそのマウントがあるにも関わらずね、特定のマウント機材しか体験していないとしたら、ちょっともったいないんじゃないかってね。
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NikonとLeicaばかりの僕の狭い庭の塀をいい意味で壊してくれたのは、Pentax SPだった。ある時、サッカーの日本代表がワールドカップで戦っててね、まさか勝ち続けるわけ無いと思ってたから、気軽な気持ちでTwitterに「日本代表がもし次の一戦で勝ったら、カメラ買う」ってなにげにつぶやいたんだよね。そうしたら、まさかなんだけど勝利しちゃって笑。別に誰かと本気でカメラ買う約束してたわけじゃないから放っておけばよかったんだけど、男に二言があってはいけないと、次の日に律儀にカメラを買いに行った笑。それがPentax SPなんだよね。
初めてのPENTAXであり、初めてのM42マウント。いやあ、なかなか刺激的だった。その様子は過去記事を読んでもらうとして、そこでひょんなことからNikonとLeica以外のカメラを手にしてみたことで吹っ切れたんだよね、その他のブランドのカメラへ目が向くようになった。今ではおかげさまで、OLYMPUSもMINOLTAもFUJIFILMもCanonも、見事なくらいいろんなブランドのカメラやレンズたちが手元に集まっていった笑。決してコレクションしてるわけじゃなく、タガが外れて欲しいカメラの世界も広まったし、何より新しいマウントとの出会いがとてもワクワクするものだと気がついた。沼じゃないよ、好奇心だから笑。
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カメラの世界はほんと広い。いたずらにマウントを増やす必要はないけど、ついつい固定のブランドの機材ばかりになってたら、ちょっと視線をずらして、これまでまったく縁の無かったカメラやレンズを手に入れてみるというのは、実は相当おもしろい。気分転換とか新発見という意味では、これほどまでにエキサイティングなものは他になかなか無いと思うんだ。マウントを増やすといっても、例えばフィルムカメラならデジカメの新品に比べたらそれほど高価でもないから、けっこう未体験マウントにチャレンジしやすい。つまり、視野を広げやすいんだ。
僕でいえば、今ではマイクロフォーサーズまで手に入れて、それもまた驚くくらい新鮮な体験を謳歌している。ブランドを変えてみるでもいいし、焦点距離を大胆に変えてみるのでもいい。これまで35mmカメラばかりなら中判カメラにチャレンジするもよし。とにかく、それまでのじぶんとは真逆みたいな機材をちょっと試してみると、想像以上に世界が広がると思うなあ。まあ、僕みたいに広げすぎるのもどうかとは思うんだけどね笑。でも、広げた分だけしっかり期待に応えてくれるのもまたカメラのいいところ。在宅勤務中にヤフオクあたりで新しいマウントを入札してみるなんてどうだろう。僕も今、そんなことをまた考えてたりする。ワクワクしながらね。