Leica M-P typ240

デジカメは背面モニターをOFFにしたほうがたのしい。

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Leica M-P typ240

この話は過去にも書いたことあるんだけどね、近ごろはもうほぼ100%そうなってきたんで、あらためて書いてみようかなと。「オートレビュー」というのは、いわゆる背面モニターに撮った直後の写真が自動で数秒映し出されるアレです。で、アレというのはどのカメラでもOFFにすることができる。設定をそこだけ変えるだけなんだよね、この話。

つまり、最近話題のFUJIFILM X-Pro3やLeica M10-Dの要領で、撮った直後に写真を確認するモニターは無くしちゃって、ファインダーをのぞいて撮ることに集中しよう、ということ。FUJIFILMとLeicaのフラッグシップ的カメラが敢えて背面モニターを排除するわけだから、それは当然「たのしい」ワケです。いや、もうちょっと正確にいうと「リズムがいい」ということになるかな。

撮った直後に背面モニターで写真を確認しないというのは、それくらい破壊力のあるたのしみ方なんだよね。つまり、フィルムカメラで撮るアノ「リズム」がデジカメでも簡単に堪能できるということ。僕はこれ、デジタルライカを手にした頃からちょいちょい意識するようになって、これまでもけっこうそうしてきた。そこに最近、オールドデジカメが加わって、このオールドデジカメたちの背面モニターはそもそもよく見えないから笑、ついには一眼レフでも背面モニターを頼らなくなってきた。つまり、ほぼどのカメラでもファインダーを見て撮るだけのリズムになってきた。

光学ファインダー機だと、もう完全にリズムも見える景色もフィルムカメラと一緒だからね。撮った写真は自宅に戻ってカードリーダーからiPhoneに読み込んだ時に初めて目にする。つまり、フィルムでいうところの「現像があがるまで、撮った写真がどんなだかは分からない」という状態だね。これがまたいいんだよね、現像するまで撮った写真は「お楽しみ」というわけでね。

で、これは僕の場合はEVFでもやってしまう。FUJIFILM X-E3やLumix GX7MK2はEVFなんで正確には撮る時に「撮れる写真」が見れちゃうわけだけど、僕はここでもオートレビューはOFFにしてあるから、撮った後に残像は静止画で残さずに、すぐ目の前の光景のファインダーをのぞいて撮り歩くことになる。このリズムがやはりいいんだな。テンポがいい。それだけで、撮ることはとても軽快になるんだ。もちろん背面モニターもOFFにしてあるから、使うのはメニュー設定の時だけ。そうそう、メニュー設定上は背面モニターがあるとやっぱり便利なんだよね。最近はNikon Z6もオートレビューはOFFにするようになった笑。

もう、デジカメの恩恵というものとは完全に逆行するような使い方かもしれないけど、騙されたと思ってコレぜひやってみてほしい。ちょっとね、デジカメの世界が変わるよ、すごく新鮮なものになる。フィルムカメラでの撮影がたのしいのは、懐古的だとかフィルムの味わいとかそういうところだけじゃなくて、この「撮るだけ、というリズム」がとても心地いいんだよね。最近それをほんと痛感してる。で、写真というのは「後から眺めるのがいい」というのもまた真実というか、とても正しい。つまり、カメラはカメラらしく、写真は写真らしくたのしむ方法論が、このフィルムカメラ的な「デジカメのオートレビューをOFFにする」という撮り方なんだよね。

なんか、ニ、三行で済むような話を長々と書いちゃって申し訳ない笑。でも、この話はニュアンスもすごく大事なんで、ちょっと僕の心持ちみたいなものを少し書き連ねてみた。あ、フィルムカメラをやったことがない人でもね、ぜひ試しにやってみてほしいと思う。それは、とても新鮮味のあるひと時になると思う、きっと。なんてったって、カメラと写真の根源的なたのしみ方だからね。

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