Leica M-P typ240

続・デジカメはマニュアルで撮ろう「光学ファインダーがいいよ」篇

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Leica M-P typ240, Nikon Df

きのうのブログはNikon Dfをベースに「デジカメはマニュアルで撮ると楽しいよ」と書いたんだけど、今朝も引き続き明るいレンズを開放にしてマニュアルで撮りたかったんで、Leica M-P typ240にSummilux 50/1.4 2ndをつけて朝の散歩へ出かけてみた。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

マニュアルモード、つまり露出に合わせてじぶんで絞り値やシャッタースピードをカチカチとセットして撮ると一枚一枚のプロセスがとても楽しいよ、ということなんだけど、これは昨日も書いた通り機械式のフィルムカメラで撮る感覚に起因してるところがある。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

そう、フィルムカメラで撮る感覚といえば、やはり「光学ファインダー」がひとつの大きなポイントなのである。ミラーレスカメラとの違いの決定的なポイントが、このファインダー形式がOVF(光学ファインダー)かEVF(電子ビューファインダー)か、ということになる。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

現代のデジカメの主流はEVFである。ミラーのないカメラゆえにファインダーの中の絵は電子モニター上に映し出されるから、いわゆる撮影後の仕上がり写真を確認しながらシャッターが押せ、ミラーが無い分だけ物理的にボディをコンパクト化できる。いいこと尽くめに聞こえるわけだけど、それは撮る人の嗜好にもよる。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

僕の場合は、EVFよりもできればOVFで、つまり素のガラスを通じて目で見たままの世界をのぞく光学ファインダーで撮りたいと思うタイプなんだ。これは、デジカメの経験がこれまでOVFのデジタル一眼レフ機であったこと、それとフィルムカメラで撮ってきたことが大きい。まあ、慣れということだね。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

でも、慣れをさておいても、目の前の見たままの世界に照準を合わせる、または切り取るほうが、なんというか生理的にも自然で気持ちがいいんだ。あと、フィルムカメラ的にいえば、撮る前から「撮れる絵」が見たいわけじゃなくて、ファインダーをのぞいている瞬間はむしろ撮れる結果が分からないほうが面白い。ただただそう思うんだ。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

そもそも、デジカメをマニュアルで撮ろうというのは、機械任せにしなくて、じぶんであれこれ思案して、その結果どんな写真が撮れるだろうかとワクワクする感じがいいんだよね。そうすると、ファインダーだって特に余計なアシストはしないでいいよと思うところがある。デジカメを使っておきながらなんか逆行するような思考だけど、ここはけっこう重要なポイントなんだな。

Leica M-P typ240

あくまで僕の場合だけど、そうやってできれば光学ファインダーで撮りたいじぶんがいるから、休みの日の比較的ゆっくり撮れる時は、デジカメの中でも光学ファインダーのLeica M-PやNikon Dfを持ち出すことが多い。もちろん、EVFのNikon Z6も好きだし、コンパクトさを求めるときはEVFのOLYMPUS PEN-FやFUJIFILM X-E3なんかも持ち出すけど、できればすべてのカメラのファインダーが光学ファインダーならいいのに、なんて思うことがある。

ここはほんと好みの問題なんで、OVFを選ぶことのデメリットだってあるわけだけど、僕はカメラには先進性より趣を求めてる人間だから、そういうことになるのかな。でも、デジタルの進化は「アナログに近づくため」の進化とも言われるし、EVFの中の世界がそれこそ素のガラス越しの世界に極限まで近づくまでは、本能が光学ファインダーを求めちゃうだろうな、というのはあるんだよね。あの、フィルムカメラのようなマニュアルライクな使用感の心地よさという意味でもね。

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