フィルムカメラ

想い出、残してる? フィルムがあるよ。

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Leica IIIa

想い出を残すという意味では、写真か動画が身近(絵や手紙なんてのもあると思うけど)な方法で、そのどちらも今ならスマートフォンのカメラでどうにかなる。どうにかというか、今どきの人たちはスマホカメラのほうが一般的か。いつも持ち歩いてるし、なんといっても手軽だしね。

でも、それでも僕がフィルムカメラを推すのは、写真というものが基本的に過去のもので、後から当時を振り返る想い出のアイテムだから、ということなんだ。

これはね、スマホの写真フォルダなんかを眺めてみると、とても実感する。僕のスマホの写真フォルダには、フィルムで撮った写真データもあれば、デジカメで撮った写真もあり、スマホカメラで撮った写真もあってすべてが混在して保存されている。

たまに過去写真を振り返ったりするとね、明らかにフィルムで残した写真のほうが「想い出がよみがえる空気感」が濃いというか心地いいんだ。これは、昨日読んだフィルムカメラの本にもたしか書いてあったけど、高周波をカットしたアナログ写真というのは科学的にも目にやさしく、デジタルの写真とは違った人間のからだに気持ちいい作用もあるらしい。

そして、なにより「過去を振り返る」わけだから、そこにはノスタルジックな風合いがあったほうがそもそも自然だし、時間を巻き戻すその脳の想い出回路と、とても辻褄が合うところが絶対あると思うんだよね。

僕はフィルムカメラを始めるのがかなりおじさんになってからだったから、いま思うとね、子どもの頃からカメラやってて、もっとフィルムで想い出残しといたら、どんだけ今、人生の宝物になってたかなあ、ってほんとに思うんだよね。ちょっと後悔してるといってもいい。

両親が残してくれていた僕の幼い頃の写真がいくつかあるんだけど、それはもうほんと人生の宝物。そのフィルムの風合いは、理屈抜きにたまらないものがある。昔は写真を撮ることはイコール、フィルムカメラで撮ることだったわけだから、当時はそこに特別感はなかったかもしれないんだけど、でも、後にこうしてその当時の想い出を振り返る時、フィルム写真であることは途轍もなく偉大なことに変わるんだ。想い出だからね。

最近は、フィルムカメラが見直されてる兆しもあって、子どもさんの写真をフィルムカメラで残している人もけっこう見受けられて、それは将来、お子さんへのプレゼントとして史上最高の宝物になると思う。とてもうらやましく僕なんかは見てる。そりゃフィルムだから多少コストはかかるんだけど、その想い出が脳内に染み渡るチカラはプライスレスだからね。何物も敵わないよ、きっと。

スマホカメラでもいいし、デジカメでもいいんだけど、写真が想い出を残すアイテムだとしたら、それは撮るその瞬間の便利さよりも、後にその写真で想い出を振り返る時の感激のほうにフォーカスしてシャッターを切っておきたい。そんなことをあらためて思うんだな、撮りためたフィルム写真と現像後の物体としてのネガフィルムを見てね。今夜はそんな話。写真は想い出だからフィルムがいいに決まってるよ、という話。

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