世の中が初の換算40mmのGR IIIxの登場で賑わっている最中ではあるんだけど、僕はというと初恋の相手に再会したような歓びに浸りながら、かつての愛機だった初代RICOH GRを再び手にとっていた。以前と変わったといえば、GRがグリーンのベールを被って帰ってきたということ。
RICOH GR Limited Edition。スタンダードなブラックの初代GRから遅れること数ヶ月、基本性能はそのままに、ウェーブトーンという特殊な塗装とシルバーの各部パーツで構成されたスペシャルなGRが発表される。それが、このGR Limited Editionである。
光の当たり具合で艶や緑の深度まで変わる。まるで別物のボディに見えるかもしれないが、一枚目と二枚目の写真は同じ一台のGR Limited Editionである。
昨日のブログにも書いていたけど、僕は心のどこかでずっと初代GRとの再会を夢見ていたようなところがあって、お店をのぞくたびに程度のいいGRがないか注意して見てきた。
そして、ついに意中のGRと巡り会えた。スタンダードなGRボディじゃなくてリミテッドエディションだったことも、もう一度GRを持つ気分としてはどこか新鮮で良かったのかもしれない。
それにしても美しい。それもそのはずで、このGR Limited Editionは総シャッター数を確認したところ100枚ほどしかシャッターが切られていなかった。革ケースも使用感のない状態だから、本当に大切に保管されてきたボディなんだろうと思う。
僕はハードに使い込むと思うんで、数ヶ月後にはずいぶんキズなんかもあるボディになると思うけど、そうやってタフに使ってやったほうがこの塗装もいい具合のエイジングが味わえるんじゃないかと思う。
革ケースと革ストラップは僕も使わずに保管かな。ストラップはむしろ、普通のスタンダードな紐ストラップが扱い易さの点でも好みで、以前もそうやってラフにポケットに突っ込んで、街撮りからRunのお供、さらには近所の散歩カメラでも僕に常に寄り添うように活躍してもらった。
こんども同じように、いやむしろあの時の感覚を思い出すために、この初代GRとまた時を刻みたい。少しアナログライクな感触を楽しみながら。あいかわらず、手にするカメラ選びのものさしがちょっとおかしいことは重々認識してるんだけど、好きなモノは好きなんでしょうがないんだよね。これが僕のカメラへの向き合い方だ。
作例といってもそこは初代GRの過去記事がこのブログの中にもたくさんあるんで、今さら紹介するほどじゃないけど、その久しぶりの使用感も含めて、また後日のブログで少し書き綴りたいと思う。ひとまず、手に持ったり、操作した感じでは「そうそう、これだよ」という人馬一体感である。
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