まあ本日も真夏よろしく猛烈に暑い。こんな日はむしろ外へ出たほうが風が気持ちよかったりする。カラダがおっさん仕様なのでしょうがない。そのぶん、カメラのシャッターが切れるから結果オーライなわけだが。
で、きょうのお供のカメラは初代RICOH GRである。APS-Cになった最初のモデル。いまでも鮮明に覚えているけど、はじめてコイツで撮った時は、その描写の豊かさに軽い衝撃を受けた。これが本当にコンデジなのかと。
僕は100%JPEG派なんでRAWデータをのぞいたことはないけど、JPEG撮って出しでもなんら問題ない。いやむしろ、プリセットされた撮影モードがなかなか絶品なのだ。なかでも気持ちいいのが、ハイコントラスト白黒だ。
まあ、いわゆる森山大道モードだ。通常のスタンダードな白黒もプリセットさているが、こうして特にあてもなく辺りをウォーキングする時なんかは、ユニークな被写体があるわけでもないんで、俄然写りのユニークさで遊びたくなる。ハイコントラスト白黒はまさにうってつけなのだ。
風景だろうがモノだろうがカタチなんて気にしなくていい。どうせ全体像は分からない。それよりも光と影だ。それさえあればコントラスト白黒は永遠に遊んでいられる。
どうせアレるのだから、撮影データも最小サイズでOKだ。あれこれ余計なことを考える暇があったら一枚でも多くシャッターを切る。それがGRとハイコントラスト白黒の流儀であり真骨頂だ。
頭がややこしいことを考えてウネウネしている時は、GRでも持って外を少し歩くのがいい。それこそハイコントラスト白黒モードにセットだ。プログラムモードでいい。考える前に動き出し、撮るのだ。それが最もGRらしい使い方だ。
世の中、少し小難しいことや理屈めいたモノ・コトが増えすぎた。時には無心のような引き算も必要だ。そんな時の相棒がRICOH GRだ。話は撮ってから。考えるのはシャッターを切った後だ。
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