
まず前提として、宇多田ヒカルの歌の中でも”Stay Gold”は恐ろしく素晴らしい。僕は彼女が活動を休止する時にネット等でも生配信されたあの伝説のライブの”Stay Gold”がたまらなく好きだ。それまで宇多田ヒカルの楽曲は気にしてはいたものの、人としてそれほど気にしていなかったかもしれない。でも、僕はそのライブの彼女を見て、この人好きだなと純粋に思った。もっと正確に言うと「Stay Goldを歌う宇多田ヒカルの姿」にグッときた。それくらい、この曲は宇多田ヒカルそのものなんだ。
それを他のシンガーがカバーする。それも男性が。普通に考えたらちょっとピンとこない。けれど、ぜひ聴いてほしい。これは、ヤバい。
「宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による 13の解釈について」
このアルバムに収められた大橋トリオが歌う”Stay Gold”。もうこれはなんだろう。僕には異次元というか魔法というか非現実というか、これほどまでに原曲の世界を壊さず、むしろ深さや濃さを注入しているカバーを僕は他に知らない。ちょっと心が宙を舞う。いや、本当に。
信じられない素晴らしさ、ということだけお伝えしておこう。それから、このアルバムはすべてが素晴らしいけど、椎名林檎がカバーする”Letters”も狂いそうなほどいい、ということだけ付け加えておきます。
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