フィルム代や現像代はかかるけど、カメラを安く手に入れれば「楽しみ」というお釣りがくる。
タイトルにそうは書いてみたものの、日本語として怪しい気はするけど笑。まあ、要は安い中古のフィルムカメラを手にすれば、意外と新品のデジカメを買うよりコストを抑えて楽しめるよ、ということ。
僕が最近手に入れたこのNikonのフィルムカメラ F-80sは¥5,000しなかったからね。しかもバッテリーグリップMB-16付き。お店の人は電池まで付けてくれた笑。
レンズは所有していたオートフォーカス用のDレンズ、これも中古なら¥15,000くらいであるんじゃないかな。ボディとレンズ、あとレンズフードを足しても¥20,000以内で抑えられると思う。このカメラたちが登場した2000年頃だと15万円ほどしたセットなんじゃないかな。つまり全然安ものじゃない。
電気を使うオートフォーカス機は確かに故障すると現在では直せないモノかもしれないけど、2万円を切るような価格なら「使い倒す」ってことで十分納得がいく。それでいて、フィルムカメラの成熟期ですべてがデジカメ並みにオートで使いやすいカメラでフィルム撮影を楽しめるというのは、なかなかかしこいカメラの楽しみ方だと思う。
昨日もフィルム価格の高騰について少し書いたけど、フィルムをまだまだ安く販売して頑張ってくれてるお店はあるし、ネットなんかも利用しながら工夫して購入すると、一本¥500以内でも手に入れられる。現像代やデータ化代はお店に頼むと一本¥1,000ほどしちゃうけど、じぶんで自家現像したり自家スキャナーを使えば出費もある程度抑えられる。
そうやって工夫さえすれば、まだまだフィルムは楽しめるし、何よりフィルムとフィルムカメラのあのアナログな使用感はやっぱりプライスレス。そして、フィルムにしか出せない色、光をすくい取ってフィルムに封じ込める味わいを堪能することができる。これはもう、投じたコストに対して、間違いなくお釣りがくるレベルの楽しみだと思うんだ。
とはいえ、フィルムだけで毎日バンバン撮りまくると、さすがにコストはジワジワかさむから、そこはデジカメも織り交ぜてバランス良くカメラたちを使い回すのがやっぱり良いと思う。僕の場合だと、フィルムカメラとデジカメはレンズを共有できるモノを揃えてるから、フィルムとデジタルをシームレスに行き来して楽しんでる。
それにしても、このNikon F80。この値段が信じられないくらい、便利で味わいがあって、しかも見栄えもする。カメラに詳しくない人が見たら、絶対¥5,000もしないカメラだとは思わないはず笑。そういう所有感も含めて、かつての素晴らしい質のカメラたちを今、お得に手に入れて使うのは心にお釣りのくる豊かなことだと思うんだよね。
いつまで楽しめるか分からないフィルムとフィルムカメラなんじゃなくて、今しか楽しめないコトをお得に楽しむ。僕はそんな気分で日々、カメラたちと戯れている。