SIGMA fp & Nikon ZRファインダーが無いNikon ZRを購入検討するにあたり、「まあ、大丈夫だろう」と後押しになったのが愛機SIGMA fpの存在である。
SIGMA fpはいまから6年も前に、すでに「STILL/MOVIE」の切り替えスイッチを備えた動画撮影と写真撮影をシームレスにし、世界最小クラスのフルサイズ機として写真機ユーザーにも愛されてきた。
僕もSIGMA fpはお気に入りの愛機のひとつで、後付けのLVFやEVFは揃えたものの、基本はファインダー無しの身軽なフォルムで写真撮影を楽しんできた。その経験からすると、ファインダー無しのNikon ZRも、まあ使い方としてはSIGMA fpとそう変わらないだろうと。
実際、AFレンズを装着すればピント合わせに困ることは基本無いし、MFレンズでも4インチの大型モニターのおかげでピントの山は想像よりずっとつかみやすかった。
SIGMA fp & Nikon ZR両機を比べると、もちろん違いはある。6年間の技術の進歩による機能性、スピードなんかは当然違うが、わかりやすい違いでいえば手ぶれ補正の有無がある。SIGMA fpのほうは手ぶれ補正が載っていないが、それもあってNikon ZRよりは小さく薄い。
いわゆる持ち歩きやすさでいえば、SIGMA fpのほうがかなり身軽で快適だろう。でも、動画性能でいえばNikonとREDの最新テクノロジーで生まれたNikon ZRのほうが、かなりハイレベルなんじゃないかと思うけど、動画撮影の上級者のみなさん、どうだろう。
とはいえ、ひとまず写真機としてシンプルに使うなら、いまでもSIGMA fpは十分快適で楽しい。起動のゆったりさやAF性能の甘さはあるものの、その圧倒的な身軽さがそれをカバーして余りあるところがあり、いまだにスナップ機として息の長い人気モデルになっている。
動画機としてある程度ハイレベルで使いこなしたいという人は、最新のNikon ZRを選んでおけば間違いないと思うけど、手軽なスナップ機としてのミニマルな感じが最優先ならSIGMA fpのほうが気持ちいい。新旧比較というよりは、撮影スタイルによって使い分ける2台といったところだろうか。
SIGMA fp & Nikon ZR特に描写比較をしようと思ったわけじゃないので、ここでは作例的な写真は割愛しようと思うので、もし両機の描写作例なんかが見たい人は、このブログの過去記事などを見てもらえればと思う。
しかし、こうして見ても「四角いカメラ」というのはカッコいい。ペンタ部的なでっぱりがないだけでも、心理的にかなり身軽になる。日々、ひょいっと持ち出す日常の相棒スナップ機としては、ちょっとした違いであったとしても小さく、塊感のあるボディのほうがいい。
まあ、いまから新品で愛用していくとなれば最新のNikon ZRを手にしたほうが無難だけど、あまり予算をかけずに程度のいい中古モデルで日々のスナップを楽しむならSIGMA fpも全然アリだと思うから、そのあたりのリアルな比較は、ぜひお店で両機の実機で触り比べてみるといいだろう。
というわけで、きょうはボディを2台並べた印象面での比較のような備忘録でした。Nikon ZRについてはスチル機として、さらには動画機として引き続きじっくりゆっくり確かめていきたいと思う。その様子は、また今後のブログにて、ということで。


















































