Olympus PEN-F

スナップは路上のスポーツだ。

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Olympus PEN-F, BCL-0980

スナップは路上のスポーツだ。

僕の平日の相棒、OLYMPUS PEN-FとボディキャップレンズBCL-0980はあいかわらず好調だ。ホームランこそ打てないかもしれないけど、ヒットだったりバントだったり、振り逃げじゃないかと思えるような写真も多いんだけど笑、まあとにかくスポーツ選手でいうなら好調なのである。

思えば、スナップは感覚的には「スポーツ」だ。人混みをよけて歩くような街中では、疲れ方からいえばじっと体力を温存するように静かに通り過ぎたほうが楽なはずなんだけど、スナップシューターをひとたび持てば、そこにフットワークが生まれる。立ち位置を決め、画角をイメージし、フレームインしてくる球を頭の中で計算しながら待つ。ズームはじぶんの脚。光と影はそう簡単にクリーンヒットは打たせてくれないけど、だからまたひとつ先の角を曲がってみようと歩く。写真はアートだったり文系的ジャンルなんだろうという思いは、ことスナップに関しては今ではすっかり「スポーツ」に成り代わった。

数日前、ある映画監督の方から「記憶カメラさんの写真はスポーツだ」みたいなニュアンスのことを言われた。ここに書いたことが意識として影響しているのかどうかは分からないけど、スナップは路上のスポーツであることは間違いない気がしている。スポーツだから、気分転換になるし、アジリティを鍛えられるし、何より街中を適度に歩かせてくれる。こんないいとこどりの趣味ってなかなかないんじゃないかな、と今日もじぶんの生き方みたいなのを肯定している。

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