Olympus PEN-F

カメラも、何もかも、大きな時代の変わり目を感じる。

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Olympus PEN-F, M.Zuiko digital 12/2

いま、ちょっとぎこちなくこのブログを書いている。というのも、WordPress 5.0へアップデートしたと同時に、エディタも大型アップデートによるGutenberg〈グーテンベルク〉に一新され、良くも悪くもまったく使い方が分からないからだ。ブログのタイトルの入れ方も、文章の書き方も、写真の挿入の仕方も、とにかく感覚的には全面的変更で、旧エディタに慣れきった僕にはもう英語が喋れないのに一人きりで海外旅行に来てしまった気分だ。(どれほど心細いかはなんとなく伝わるんじゃないかと思う)

とはいえ、WordPressもそんな乱暴なことをいきなりするわけではなく、旧エディタをプラグインを入れて使い続ける道も残してくれている。サクサクと使いこなすなら旧エディタを使ったほうが楽なわけだけど、ここまで一新する大幅アップデートを行うからには当然、WordPressが次の時代にかける革新的なエディタであるはずで、それを拒否することは進化を拒否することを意味するとも言え、僕はこの外国旅行、いや宇宙旅行のような???だらけのエディタを受け入れてみようじゃないか!と思ったわけである。

似たような進化のイメージでいえば、iPhoneやiOSの歴史もそうかな。昨日までの操作方法がある日突然何段階か進化して、OSをアップデートして使い方に途方にくれた記憶があるけど、それも使いこなしていればいつのまにか普通になるし、そのアップデートに込められた進化の意味がわかってくると、もはや過去には戻れなくなる。きっとこの意味不明と思える新エディタも、とにかくガンガン使っていけば、開発者たちの革命的な発想や思想が理解できていくんだろうなと。

ちょっと前置きが長くなったけど、カメラにもそんなことを感じる。長らく続いたデジタル一眼レフの時代が、いま一気にミラーレスへと塗り変わろうとしている。でもそれもほんの過程に感じなくもない。僕はフィルムライカも使うけど、最新のデジタルライカも抵抗感はない。最近買ったカメラホリックという本に、最新のM型デジタルであるLeica M10-Dのレビュー記事が載っていたのだけど、背面モニターを持たないそのカメラは、多くの操作をWiFiで連携したスマートフォンのアプリ上で行う。感覚的にはシンプルなAppleWatchのメイン設定をiPhone上で行うようなものだと思うけど、これ、フィルムカメラ風に背面モニターを廃したのにわざわざスマホ画面に接続ってどうなのこれ?と最初は思ったけど、なにやらこれもアリかなとか、いやむしろこれからのカメラはもっと小型になって、スマホが母艦ダッシュボードみたいになっていくかも、とか思えたりもして、そこにはこれまでの延長線ではないイノベーションをどこか感じるんだよね。

車も電気自動車の驚きはもはや通り越して、世は自動運転カーへと突き進んでるし、洋服を買う行為もお店で試着する時代からデジタル上で採算や色比べ、擬似的試着なんかを通じて買う時代がもうすぐそこまで来ている気がする。最近は僕も買い物の支払いはほぼキャッシュレスだし、読書は電子書籍、僕の本棚はオンライン上にあったりする。僕自身はアナログ世代だし、古い物も好きだし、実際フィルムカメラもこよなく愛するけど、このデジタルの進化というか劇的な変わりようをどうせなら楽しんでみようじゃないか、と受け入れているじぶんもいる。もう少し正確にいえば、その進化の波とやらに一度は乗ってみて、それから良い悪いを考えてみようじゃないか、というじぶんがいるのである。

そんなこんなでこうして数十行の文章を書いてきたら、すこーしこの新エディタにも慣れてきた気がする。分からない操作に、分からないボタン、挙動だらけだけど、それでもとにかく一度は進化の中にじぶんを置いてみる。それが何事においても大切というか、しなやかなんじゃないかと思ってる。近ごろデジカメで撮る比率が増えているのも、そんな今のじぶんの心持ちが反映されている結果なんじゃないかと思えたり。とはいえ、この考え方は僕の中の出来事であって、誰かに勧めたり強要したりするものではない。僕の中の小さな冒険であり、僕を新鮮に保ち続ける僕なりの手法みたいなものかな。この後、この新エディタで書いたブログを「公開」してみるわけだけど、上手くポストできるのかな笑。異常な不安があるけど、それもなにやら新世界へ足を踏み入れているようで、どこかワクワクしているじぶんもいる。世の中は不確かなことの連続でアップデートされていく。さて、ポストしてみるか。

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