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カメラとなら雨の週末も退屈ではない。
まあ本当は雨が止むのを待っていたりするので、多少うずうずする日曜日ではあるんだけど。でも、撮る道具であるカメラだけど、こうして眺めたり撫でたりするだけでも心が満たされるのがカメラ。そこは、退屈とは無縁のプロダクトといっていいだろう。
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そんな艶かしい道具たちだから、僕はカメラをカメラで撮るのも好きだ。手で感じる凹凸を確認するかのようにボディの表面をピントで撫でながら、数枚シャッターを切る。部屋の中で聴くシャッター音は、外で聴くマットな音と比べると、金属を感じさせるカメラの野性みたいなものが混じり、いかにも機械であることを訴えてくる。
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そういえば、Nikon F-801についていたズーム AF 35-135mm F3.5-4.5はまだカメラに装着してみてないな、とか気がついておもむろに引っ張り出してきて、一応写真に撮る。カメラ屋の店長いわく、マクロも使えると言ってたなとか思い出しながら、意味もなく窓の金具とかを撮る。ものすごく地味な時間だけど、じぶん的には意外とたのしい。
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しかし、カメラを構成する各パーツもじっくり眺めるとクリエイティビティを刺激されて実に愉快。僕はマニアっ気はないんで、パーツの細かなところまでは覚えてはいないけど、まわりの人が首からぶら下げているカメラを、例えばNikonやLeicaならそこそこ品番を当てられるようになってるから、いつのまにか細部に宿る開発者のこだわりのようなものも体に染み付いてきているのかもしれない。
と、ブログを書いていたら雨も止むかなと思ってたけど、一向に雨脚は弱まりそうにない。こんな時はカメラ好きの人たちのブログでも読みに行くのが、緩やかさ的にもちょうどいい。アプローチの方向は違えど、カメラのこと綴るブロガーな人たちの文章と写真は、少なからず道具に魅せられた人間ならではの狂気をのぞかせる。こんなハイテク時代だけど、じぶんでコントロールする道具が好きなんだ、にんげんは。