よく考えたら、いかにもスナップシューターな35mmレンズ、持ってたぞ。
数日前からライカM型デジタルに装着できる焦点距離35mmのレンズが気になり始め、購入するとしたら何がいいかと少し調べていたんだけど、ふと思い出したわけである。あれ、俺、いいモノ持ってるじゃないかと。それが写真のColor-Skopar 35mm/f2.5 C-typeだ。
LマウントのこのレンズはコシナBessaと時を同じくして発表された、まさにスナップシューター向けレンズ。僕はもともとBessa L用に同型のSnapshot-Skopar 25/4を持っていたんだけど、そのフォルムがあまりに気に入って、FUJIFILM X-Pro-1やPEN-Fに装着するために購入していたもの。もろもろ、断捨離の際に手放したんだけど、このC-typeのカラスコだけは残しておいたのである。
思い出したが吉日ということで、すぐさまカラスコとLMリングを引っ張り出してきて、M型デジタルのM-Pに装着してみたんだけど、いい!、やはり素晴らしい。ズミルックス50から付け替えると、そのコンパクトさと軽さは感動モノだし、なによりこのルックスがなかなかワイルドで良い。いやあ、残しといて良かったあと、一人自室でニヤけている夜なのである。
f2.5は今や控えめな明るさのレンズだけど、X-Pro1やPEN-Fで試してみた時に、意外にボケることも確認済みで、それが印象的だったんで手放さずに残しておいたところもある。さすがにズミルックス50のようにはいかないけど、日中ならどうせある程度絞るし、そもそも焦点距離35mmのレンズにはそれほどボケを期待するものでもない。ボケを楽しみたいならズミルックス50を付ければいいわけで、このカラスコは35mmの都市の切り取り方を楽しめればいい。そう考えると、この軽量コンパクトさはスナップシューターとしてたまらないメリットになるわけである。
28mmのMロッコールよりさらにコンパクトなカラスコは、M型デジタルにも実によく似合う。レンズに刻まれた文字色も全身ブラックなフォルムの中にあって、いい具合にアクセントになっていて、M-Pがちょっとワイルドに見えてくるしね。この組合せは僕の中で盲点だった。というか、断捨離したことで、このレンズを残していたことをうっかり忘れていたわけで、何か大変な見っけもんといった感じで、ただただうれしい。
さて、このカラスコが街中の空気をどう切り取って見せてくれるのか。なんとも言えないワクワク感に僕はいま包まれている。いい大人が夜に自室で一人、こんなにニヤニヤできるのだから、やはりカメラとは素晴らしいのである。作例はまた後日ということで。(以下は現代版だけど)