NikonとNIKKOR

こんなにドキドキするんだ、フィルムって。

週末に試し撮りしたフィルム3本を今日は初めてプリントに出してきた。昼休みにいつものカメラのキタムラにお願いして、仕事終わりに受け取りに。どんな風に写ってるだろうか、いやそもそもちゃんと写ってるのだろうか、光線漏れの具合はどんなだろう、仮にそれが大丈夫だとしても僕の腕前というか手ブレだなんだいろいろ心配…まあ、とにかくひたすらドキドキした。フィルムって撮った時からプリントがあがるまであたりまえだけど撮った写真を見ることができない。でも、その見れない時間がしばらく続く感じは、ドキドキが長持ちするとも言えるんだよね。僕はそう思った。

そして夕方、プリントがあがった写真たちと対面となる。カメラ屋の店員さんから写真を確かめてと手渡される。本当に恐る恐る眺めてみる。と、あれ、意外とというなんか普通に撮れてるぞと。光線漏れも特に見当たらないし、何よりいい色のまろやかな写真たちが僕をやさしく迎えてくれる。なんだこれ、なんなんだこのいい感じの仕上がりは。僕は本当に目を疑った。目の前には普通にちゃんと撮れた写真があった。嬉しかったなあ、ひたすら感激した。そして、フィルムカメラコーナーのデスクに移動して、店員さんとゆっくり写真を見てみる。試し撮りだから、いい写真かどうかなんかより、まず光線漏れを探すのだけど特に気になるところは見当たらないことを確認してもらう。ほぼモルトのない1978年製のNikon FEだったのだけど、大丈夫、全然いけるじゃんと。店員さんも喜んでくれて、しばし二人でクラシックカメラ談義。その店員さんももう何年もフィルム機は撮っていなかったらしいけど、やっぱりフィルムの質感はいいですねなんて、いい歳したおじさん二人がちょっと舞い上がってる空間はなんとも人間くさいいい感じだった。

今回はあくまでカメラの現状を確認する試し撮りだと思ってたから、注文してたのはプリントのみでデータは頼んでいなかったのだけど、後日もう二本フィルムを撮ってまとめてデータをもらうことにした。というわけで、フィルムの初めての現像プリントを体験した僕の一日は、じぶんでいうのもなんだけど近年稀に見る素晴らしいものとなった。多くのひとが魅了されるフィルムのそのよさみたいなものを、じぶんの手で確かめられた満足感もたまらなかったし、フィルム独特の空気感や豊かさ、芳醇さみたいなものを少しだけ理解できた気もする。あと、驚いたのがFUJI業務用100のあがりの良さ。24枚撮り200円のフィルムがこんなにも味のあるあがり方をするんだと本当にびっくりした。そして、ひとまず普通に撮れたのも、Nikon FEが絞り優先モードだったことが大きかった気がする。レンズも50/f1.8とデジタル一眼レフで使っていたものと同じだったんで、そこは僕には分かりやすかったんだとも思う。カメラ屋を出る時には嬉しくてしっかりFUJI業務用100を3本と、モノクロフィルムを3本買い足していた。プリント代と新たなフィルム代でけっこうな金額にはなったけど、この言いようのない幸福感を考えれば納得だなとも思った。これでNikon FEはしっかり使えることが分かった。まだ月曜日なわけだけど、もう今から週末が楽しみで楽しみで仕方ない。カメラはやっぱりいいね。日常ががらりと変わる劇的感がある。出会えてよかった、本当に。こんな人の気持ちを動かす素晴らしい時間を提供してるわけだから、Nikonにはぜひともがんばってほしい。僕もこの長い年月を経ても霞むことのないNikonのたのしさを存分に引き出していきたいと思う。

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