写真はスマホカメラでも撮れる。でも、本格的なカメラで撮るほうが、まだまだ味わい深く情感のある写真が撮れるのも確かだと感じる。
だとするなら、本格的なカメラと言えどもスマホカメラのように何処へでも身軽に持ち出せることが重要だ。持ち出すことが写真を撮る第一歩だから。
今朝はめずらしく辺りに雪が降って、ちょっとした銀世界になった。スマホカメラで記録的に写真を撮るのもいいんだけど、目の前に広がる自然界の色と光を見ていると、せっかくだから本格的カメラで撮りたいと思う。けれど、外に出るのが億劫にならない手軽なカメラで。
で、僕がきょうチョイスしたのは、富士フイルムのコンパクトデジタル X100Vだ。
このカメラはほんと優秀で、レンズ交換はできないけど「むしろレンズ交換を考えなくていい」というところが良いと思っていて、撮影に出かける時にあれこれ余計なことを考えずにサクッと持ち出せる。フルサイズ換算で35mmの使い勝手の良い準広角で撮れるが、レンズ部を少し回せば50mmと70mmでも撮ることができる。
いまのスマホカメラは優秀だが、少なくとも僕の撮影センスではスマホカメラでこんな風な写真は撮れない。本格的カメラだからこそ、僕の未熟な撮影センスをカバーして情感ある写真に仕上げてくれるのだ。
X100Vは手ぶれ補正機能は付いていないが、開放値F2のレンズと高感度性能があれば、現実的には手ぶれ補正と必要とはしない。その分、X100Vはボディを薄く軽くでき、その代わりに唯一無二の光学ファインダーでも撮影可能なハイブリッドビューファインダーを搭載している。
撮れる写真はもちろんだが、撮る時の心がハイになる感じも本格的カメラは満たされる豊かさが違う。唯一、難点があるとするなら、いまは世界的な半導体不足やサプライチェーンの困難さからX100Vも品薄で、その分値段も高価なところだけど、丹念に探せばほどよい価格で見つけられるなんて声も聞く。
僕は「写真機」としての富士フイルムのカメラたちが大好きだが、なかでもその基本形といえるX100Vが特にお気に入りだ。正確にいうと、お気に入りというより、結果としていちばん持ち出して使っている頻度が高い。それは、サクッと無意識に持ち出せる手軽さと、光学ファインダー、あとフィルムシミュレーション「クラシックネガ」で撮れるところが大きいかな。
そうそう、このコンパクトはボディにフラッシュまでついてるから、空中を舞う雪を撮影するのにも向いている。実に至れり尽くせりのコンパクト万能機なのだ。スマホカメラは便利だけど、使ってみるとこのX100Vの便利さもなかなか軽い衝撃だと思うよ。
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