Olympus OM-1N

とても40年前のカメラとは思えない、その存在感と輝き。OLYMPUS XA2

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OLYMPUS XA2 + 外付けフラッシュA11

以前から気になっていたオリンパス伝説の開発者・米谷さんが手がけたフィルムコンパクト XAシリーズの二代目 OLYMPUS XA2とお店で遭遇したんで、程度もそれほど悪い感じはしなかったし、何より安かったんで、我が家へ連れて帰ることにした。

XAといえばなんといってもレンジファインダーの初代XAが人気だと思うけど、僕が出会ったのは、より手軽にプログラムAEとゾーンフォーカスで撮れるように改良された二代目 XA2。XAを探していたわけでもなかったし、目測機はまあ慣れっこだったんで、ここで出会ったのも何かの縁だと思い、僕はXA2で米谷さんがめざしたXAシリーズの楽しさを体験しておこうと思った。

まあ、いつもの通りXAシリーズの詳しいスペック記事はサンライズカメラさんの記事を読んでいただくとして、僕がブログで触れておこうと思ったのは、やはり米谷さんの先進的で革新的なカメラ哲学。カプセルカメラっていうのかな、このレンズを覆うカバーをスライドして使う形式のカメラは、この米谷さんが開発したXAが元祖らしい。

レンズカバーを取り外すんじゃなくて、横にスライドさせて撮るデザイン形式は当時は相当先進的な発想だったろうし、そのギミックを逆手にとったプロダクトデザインはいま見てもとにかくモダン。これが今から40年前の1980年に発売されたとはにわかに信じがたい。

外付けフラッシュA11を外した、コンパクトなXA2。

しかも、フラッシュ内蔵カメラが当たり前の時代に、あえてフラッシュを外付けにして、通常はフラッシュ部分を外してコンパクトなボディで使える発想は、さすが利用シーンをとことん追求して誰でも扱いやすいカメラを常にめざした米谷さんの真骨頂である。

あと、フィルム送りはレバー式ではなくてPENシリーズなどと同様にコンパクトなノブ式になっていたり、フェザータッチのシャッターボタンも撮りやすさということでいえば、見事というしかない。OM-1やPENシリーズで培われた「真の使いやすさを追求したカメラ」という思想がすべて凝縮されたようなXAシリーズは、間違いなく米谷さんワールドの中の名機といっていいだろう。

40年に以上前に、これほどまで機能美を追求したカメラがすでに存在していたことに、少し驚嘆している。だってさ、デジカメだったら4年前の製品だってどこか古さを感じるところなのに、このXA2は桁違いの40年という歳月を経てもなお、まぶしいくらいの輝きを放っている。米谷さんがかけたそのマジックのような魔法に、ただただ僕は驚かされている。そんな奇跡のようなカメラを、この現代に数千円で味わうことができることもまた、奇跡のような出来事なのである。

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