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小雨の土曜日の朝、なんとなく前夜から持ち出すことを決めていたNikon Dfと50/1.8Gで愛犬の散歩へ出かけた。そう、防塵防滴コンビだ。
ここ最近は、APS-CサイズのFUJIFILM Xシリーズのカメラたちを持ち出すことが多かったから、久しぶりのフルサイズのDfは「あ、少し重く厚いかも」と感じた。Nikon Fマウントのフルサイズとして最軽量のDfだけど、ミラーレスのAPS-C機であるFUJI機と比べると、さすがにズシっとくるのである。
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とはいえ、その重さは厚さは苦痛と思えるレベルではなくて、あくまでFUJIFILM X-Tシリーズなんかと比べてのことだから、あいかわらずこのDfが散歩カメラに適しているカメラであることは変わらない。
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Nikon Dfの魅力は軍艦部に物理ダイヤルを配したそのクラシカルなデザインに目がいきがちだが、最大の「らしさ」は歴代のFマウントニッコールのほとんどがアダプター無しで装着可能なことにある。きょうは防塵防滴の現行Gレンズをつけたけど、晴れた日ならMFのオールドニッコールなんかを好んでつける。そして、それがよく似合う。
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そして、シャッタースピードダイヤルをカチカチと回しながら、マニュアルで露出を探しながら撮り歩くのが楽しいのである。実際、僕の感覚としてはマニュアルで撮るほうがDfは艶っぽい描写を叩き出してくれる。絞り優先で露出補正ダイヤルをいじる所作では得られない何かが宿るのである。
そんなDfもついにディスコンになった。Nikonはフルサイズミラーレスへの移行に大きく舵を切ったのである。賢明な判断だし応援したいけど、僕はNikon Z6は手放し、手元にこのFマウントのDfを残した。こっちの方に「らしさ」を感じたのである。いまの気分としてはNikonに限らず、各社のフルサイズミラーレスはこれからもおそらく使わないと思う。そう、「らしさ」という点ではFUJI機たちが僕にはフィットしたから。
カメラとは、僕の中では「らしさ」がいちばんなのである。