Leica IIIa

冷静に考えたら、1930年代のカメラが今も美しく使えるのは奇跡的だよね。

Leica IIIa, Elmar 50/3.5, Valoo

クラシックカメラ好きにはおなじみのバルナック型ライカだけど、35mmフィルムカメラの元祖でその登場は1930年代だから、あと十数年もすれば一世紀前、100年前のカメラということになるんだよね。いや、凄いよね、この時代を超越した感覚。

フィルム装填こそ少し独特の作法を求められるけど、あとは1950年代以降に登場した一眼レフ機なんかとなんら変わらないし、至宝エルマーを装着して撮る写真たちはそれこそなんら現代の写真の質と変わりない。これを奇跡と言わず何を奇跡と言えばいいのだろう。

考えてみると、保存状態も凄くいいよね。もちろん、僕らが手にする多くのバルナックライカは大事に使用されたりメンテされ続けた個体だろうから、必要以上に綺麗なのかもしれないけど、大切に使いさえすれば100年持つわけだから、その基本性能たるや、尋常じゃない作り込みなわけだよね。

こうした尋常じゃないクオリティのフィルムカメラを見ちゃうと、数年で部品欠損による使用不可になりがちなデジカメは、やはりどこか寂しく感じてしまう。電子部品を使うカメラゆえにしょうがないんだけど、僕はオールドデジカメの趣きも凄く好きなんで、いま所有しているデジカメたちもなんとか息長く使い続けたいと考えている。

カメラってクルマとちょっと似ていて、ひと世代前くらいだと型落ちみたいにとられがちだけど、二世代前くらいになってくると、途端にヴィンテージ感が出てきていい感じになるんだよね。それがさらに数世代前とか初代機とかになると、実にいい香りが漂い始める。バルナックライカほどとは言わないけど、現代的ヴィンテージ感といえばいいのかな。

僕もいろんなカメラを使ってきて、最近は機能競争みたいなものとは別次元のカメラたちがとても愛おしい。シンプルに基本性能さえ備わっていれば、息長く使えそうな、そんなカメラたち。デジカメもそんな感覚でいまは付き合ってる。いつかは命尽きるのが機械の宿命だけど、とことん使い倒していきたいなあ、もはや人生の道具になっちゃってるから。

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