そういえば、このまえ馴染みのカメラ屋さんへ立ち寄ったら、僕も所有しているFUJIFILM X10の在庫がショーケースに並んでいたんだけど、なんと五万円台の値札がついていてちょっと驚いた。
というのも、数年前にカメラ屋の片隅で見つけた時はたしか一万円を切っていたと思うので。いやあ、最近のFUJIFILMのカメラはどれも高値だけど、APS-Cじゃない小型センサーのコンデジまで高騰しているのかと。
たしかに、いいカメラなのである。なにがいいって「光学ファインダー」がついているのである。基本は背面モニターを見て撮るコンデジなんだけど、僕は光学ファインダーをのぞきなからその気分を味わっている。パララックスのズレは慣れないほど大きいけど笑、それもまた楽しいのだ。
レンズは固定だけど、28mm-112mmまでズームできて、ちなみにこのレンズ部をくるりと回すことで電源が入る、なかなか楽しい機構。レンズが迫り出した姿もまたカッコいいのである。
2011年に高級コンデジである初代X100と共に発売された10年以上前のズームコンパクトだけど、特にモノクロームの写りなんかは絶品で、僕はこれ一台でストリートスナップに出かけることも少なくない。
まあ、いまの価格が高騰気味だとはいえ、このX10の良さが世の中に見つかり、それ相応の価格になったと言えるのかもしれない。たしかに安くはないが、昨今の新品のカメラは20万円近くするものばかりだから、そう考えれば中古で楽しむスナップカメラとしては決して高くはないのだ。
もう、程度のいい中古の個体が少なくなってきているのも価格高騰の理由かもしれない。もともと市場にあまり見かけなかったこともあるんで、もし店頭で見かけたらぜひ一度触って「モノの良さ」を確かめてほしい。小さいけど、なかなか「FUJIFILMしている」のだ。
作例といえるほどじゃないけど、過去記事も載せておくので、興味のある人はよかったら。