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僕のもとへやって来たアサヒフレックスと、初の試し撮りをした日曜日。いやあ、やっぱりいいね、フィルムカメラの時間の流れ方は。
この子はフルマニュアルの機械式カメラであるのに加えて、ウエストレベルファインダーなんで、ローライフレックスなんかのように上から覗き込みながらルーペでピント合わせしたりなんで、まあ一枚一枚それなりに時間がかかる。けど、それがいい。
中古カメラ屋の店員さんとも話してたんだけど、この子で撮る時は24枚撮りのフィルムのほうがいいかもしれませんね、なんて。36枚だとハーフカメラ並みに「撮り終わらない」感が凄いだろうからと笑。
でも、そのスローさがいいの。このなにかと気忙しい時代に、デジタルから離れて人間らしいアナログなひとときを満喫する。それだけでもフィルムカメラで撮る意味が大いにある。
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大切なのは写真で、カメラはあくまで道具だけど、でも道具がプロセスなる時間を左右するからね。道具の選び方次第でその瞬間は窮屈にも穏やかにも変化する。フィルムカメラを選ぶことは、ストレートに昭和のあの時間の流れ方になる。
いま、若い人にフィルムカメラが人気なのは、そのエモい描写だけじゃなくて、どこか本能的にスローでアナログな時間を求めていたりもするんじゃないかな。脳と体が欲する人間本来の時間の流れ方。
僕はデジカメもガンガン使うけど、その合間にね、こうしてフィルムカメラと戯れるのがいい。とても心地いい。いわゆる心の洗濯のような。
フィルムの値上がりはもちろん不安な種ではあるけど、フィルムでしか得られない時間があるのもまた変わらない事実。ひとまず手が届くうちは、上手く工夫しながらデジカメのなかにフィルムを混ぜて楽しみたい。
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楽しみたいというよりは、日常の騒々しさと複雑な世界のなかから、ちょっと僕を救い続けてほしいみたいな感覚かな。依存しすぎかな、沼かなあ笑。まあ、でもこれがフィルムを求める素直な気持ち。
きょうは35mmフィルムで撮ったんだけど、来週はブローニーで撮りたい。Kowa SIXかRolleiflex Standardにフィルムを詰めて。よりいっそう緩やかな時間を。
そのためには、ブローニーのネガをどこかで調達しなければならない笑。果たして、いつものお店で入手できるだろうか。値上げより、こっちのほうがなかなか問題だったり。
でも、恋とは簡単には上手くいかないから、恋なのだ笑。