本と音楽と余暇

読み始めて50頁、走り出しからこれは相当おもしろい。風間一輝・著『男たちは北へ』。

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Amazonで注文して楽しみに待っていた本が届き、仕事を終えてから読み始めている。近ごろ本はKindleで読むことが多いから、こうして紙の本を読むのは久しぶりだ。本のタイトルは風間一輝・著『男たちは北へ』というもの。なぜこの本の存在を知ることになったのか。それはNAVERまとめを何気なく見ていたらたまたま見つけた「日常から飛び出し目指す!旅した気分になれるロードノベル」というまとめ記事の中に紹介されていた一冊だったからだ。何冊か紹介されているんだけど、僕の目にロードバイクが描かれた表紙の本が目にとまった。それがこの『男たちは北へ』だ。そこに書かれていた簡単な紹介はこうだ。

“東京から青森まで。緑まぶしい初夏の国道四号線を完全装備の自転車でツーリングする中年グラフィック・デザイナー、桐沢。彼はひょんなことから自衛隊の陰謀騒ぎに巻き込まれ、特別隊に追跡されるはめに!”

ある人の感想ツイート…”久々に寝る間も惜しんで夢中になれる本に出会う。男たちは北へ旅に出よう”

またある人は…”男ならば一度は読んでおきたい名作が、風間一輝の『男たちは北へ』! 少年が男になる瞬間、タイトルがすべてを語っている。叙述トリックも冴え渡り、たんなるロードムービーではない叙情豊かな作品です。読了の瞬間、電車のなかで、涙があふれてどうしようもなかったです”

そんなツイートを見たら、すぐさま僕はAmazonでポチっていた。ロードバイク、少年、男たち、夢中、涙… 主人公の境遇みたいなのもなにやら僕とかぶっていて、これは僕のための本じゃないかと。とはいえ、1995年に発行された本のようであいにく電子書籍版は見当たらないということで、久しぶりに紙の本を注文し、いま50頁まで一気に読んだところである。いやあ、ここまでの感想でいえば、本当にのっけから勢いのある書き出しというか、おもしろい。そういえば僕が若い頃はこんなハードボイルド調の小説がたくさんあったなと記憶が蘇る。登場人物の設定も、そのキャラクターやセリフもなんとも懐かしいボクらの時代の香りがプンプンだ。今のところ、ストーリー展開はまったく読めない導入部分だけど、こんなにのっけから引き込まれる本はたしかに久しぶりかもしれない。自転車が登場するのも僕には共感する部分で、今の僕が引き込まれる要因だろうな。

自衛隊の一室で交わされる謎のミッションと、それとはミスマッチにしか見えない中年グラフィック・デザイナーが東京から青森を自転車でめざす二つのドラマがどこかで交錯していくであろう、まだミステリアスな書き出し。だから、まだ感想はない。だけど、この読み始めの興奮みたいなものを記憶に残しておきたかったから、ひとまずブログに今の心境を綴っている。ロードバイクでいえばペダルを漕ぎ始めたものの、この先じぶんがどこに走っていくのか分からないけどその先の見えない感覚がドキドキして心地いい、そんな感覚だろうか。

最後の方の頁を見たら350頁くらいだから、いまは1/7くらいを読み終えたところだろうか。とにかく、いい本に巡り合った感は今のところ半端ない。今夜はこのままもう少し読み進んで、この週末でラストまで読み切れたらいいなと思いながら、このブログを書いている。デジタルなことを仕事にしていたりする毎日であるが、僕はやっぱりアナログ側のにんげんだななどと思いながら、いま心地よい読書の時間をたのしんでいる。僕なりの感想みたいなものは、また読了してからということで。さて、続きを読もう。

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