写真とは

カメラではなく写真集を買うことから僕の2024年は始まった。

アフィリエイト広告を利用しています
深瀬昌久 1961-1991レトロスペクティブ

X(旧Twitter)にもポストしたけど、昨日僕のもとへ一冊の書籍が届いた。写真家・深瀬昌久さんの回顧展にあわせて作られたカタログ『深瀬昌久 1961-1991レトロスペクティブ』である。

この図録の存在を教えてくれたのは、実はこの図録を監修されているご本人のトモ・コスガさん。トモ・コスガさんのYouTubeチャンネル「言葉なき対話」を見ていたら、そのトモさんが成果物まで手がけられている深瀬さんの作品集を見たくなったのだ。

それで僕は図々しくも動画のコメント欄に「深瀬昌久さんの作品集を見るのは、やはり全集が良いでしょうか」とお尋ねしてみたところ、とてもご丁寧にお返事をくださり、ちょっと高価な全集の前にもう少しお安く手に入れられるこの回顧展のカタログのことを入門書的に教えていただいたのだ。

早速、僕は赤々舎から販売されているこの『深瀬昌久 1961-1991レトロスペクティブ』を注文し、週末前に僕のもとへ届いた。タイトルにも書いた通り、2024年はカメラでもレンズでもなく、一冊の写真集が届くことからスタートしたのである。

深瀬昌久さんの写真と間近で対面するなんともいえない興奮と、その写真の背景を語られたトモ・コスガさんの緻密な言葉。上手く言葉では言えないけど、この図録を手にした高揚感はじぶんの人生観をジワジワとえぐってくれるようなところがあり、人間の本能とか野生みたいなものを目覚めさせてくれる。

この一冊を手にとるきっかけをくれたトモ・コスガさんには、ほんと感謝しかない。

そのトモ・コスガさんとも親交が深い写真家の渡部さとるさんがYouTube「2B Channel」でこの回顧展とカタログのことを過去に紹介されているので、興味がある人は以下の動画をぜび見ていただきたい。冒頭に写真集を動画で紹介することの是非とその必要性について渡部さとるさんがちょうど触れられているので、そのことも含めて。

先日、トモ・コスガさんがアジェの作品集を取り上げて解説された動画のことをブログの中で紹介したけど、考えてみると僕が最近で手にした写真集はほぼすべて、こうして動画で紹介されたものを見て購入したもの。写真集はなかなか高価だったりするけど、こんなふうに中身のことが少しわかるとありがたいなと思う。

きょうは写真系のYouTubeチャンネルの話など。 このブログ「記憶カメラ」は、ふだんはカメラに関する話が多い。もともとは、そのためにブログ名に「カメラ」と入れたわけじゃないんだけ...

で、渡部さとるさんが動画の中でも触れられているけど、深瀬さんの回顧展の時に催されたトモ・コスガさんの濃密な解説講演会が、もう感動的なくらい濃密で素晴らしい。その動画の存在も、実はトモ・コスガさんがカタログ購入の解説にどうぞと教えてくださったもの。こうした重ね重ねの親切すぎるくらいのご対応に、トモ・コスガさんのお人柄と仕事に対する情熱が透けて見える。もうリスペクトしかない。

トモ・コスガさんのYouTubeチャンネルとの出会いから始まった、この連鎖的な動きで、僕の2024年はいつもと少し様相を変えてスタートした。なにかとても新鮮な気持ちでいっぱいだ。そして、ここから僕の思考がどんなふうに動いていくのかも楽しみな2024年の1月の週末。

写真って素晴らしいなと、あらためて。

追記)そのお気に入りのトモ・コスガさんのYouTube「言葉なき対話」をいろいろ眺めてたら、ご本人がこの回顧展カタログの制作秘話をお話しされている動画があったので、こちらこそぜひ視聴を。

いやあ、なかなかこうした話は聞けないですよね。若い人に手にとってほしいという思いもあってのコンパクトなサイズのカタログ。僕も日曜日のきょう、そんなキュートな作品集を眺めながら至福の時間を楽しんでました。

やっぱりいいですよ、この回顧展カタログ。

関連記事