今日の仕事鞄の中にはOM-1Nを。これだけコンパクトだと一眼レフでも持ち出しやすい。
先週の仕事鞄の中には、前半はミラーレスPEN-F、後半はバルナックライカIIIaが入っていたけど、今週は上の写真のフィルムオリンパス機 OM-1Nを入れて出社している。僕のカメラの棲み分けでいえば、どうしても大きく重い一眼レフは週末カメラとして使いがちなんだけど、このOM-1Nだけは平日も持ち歩こうと思わせてくれる。
それはなんといってもOM-1Nはコンパクトであるということ。一度比べてみたけど、大きさのイメージはバルナックライカほどしかない。バルナックを手にもたれた経験のある人なら分かると思うけど、あのコンパクトさは想像以上に驚異的で、同じライカでもM3とかM型ライカと比べると、格段に外に連れ出しやすい。沈胴式レンズのエルマーと組み合わせれば、まさにポケットに入るコンパクトさだ。
そのバルナックと同じ背丈や横幅といえば、いかにこのオリンパスOM-1Nがコンパクトかは想像してもらえると思う。もちろん一眼レフ用のレンズの大きさを加味するとそれなりに厚みも出てきて正確にはバルナックサイズとは言い難いけど、それでも手にとった時のその小ささは驚異的だ。このサイズなら気分的にも「ちょっと仕事鞄に入れとくか」と思わせるカジュアルさがある。
写りと操作フィーリングは名機OM-1だから当然申し分ない。そう考えると、このカメラの特筆すべき良さはやはりそのコンパクトさと美しいボディデザインに目がいく。デジタルの世界は大型な一眼レフから小ぶりなミラーレスへと一気に変化の波が訪れているけど、フィルムカメラにかぎっては一眼レフはコンパクトで、時代に置いていかれるどころか、むしろミラーレスに求められる価値のフィルム版というくらい、今その価値が再認識されるべきなくらいだと思う。
そう考えると、開発者の米谷さんの思想の高さと先見性みたいものは驚くべきレベルにあったんだろうなと。それは手にして分かる無言の迫力のような良さ。まだ手に持ったことがない人はぜひ一度、OM-1Nの素晴らしさをお店で五感で確かめてほしい。