このコスパは軽い衝撃。SIGMA 30/2.8 DN Artを試し撮りしてみた。
先日、初めてのSIGMAの機材としてdp3 Quattroを手に入れ、その愚直なアルチザン的志向にすっかり魅せられたこともあって、せっかくならSIGMAのレンズ単体も試してみたいなと考え始めていた。調べてみると驚くような安さで手に入ることが分かる。だったら、PEN-F用に標準レンズか中望遠レンズが欲しいなと考えていた矢先、僕の目の前に現れたのである、SIGMA 30/2.8 DN Artラインがね。
このレンズ、驚くことに新品で買っても¥15,000くらいで手に入る。それこそ新品を買おうと思ってたんだけど、たまたま立ち寄ったカメラ屋さんのショーケースに中古のモノがあったんだよね。見せてもらうと程度も良いし、だったらと持ち帰ることにした。1万円を切る価格で手にすることになったのである。
レンズの機能や性能は他の詳しいサイトを見てもらうとして、いつもの通り、僕の気分でこのレンズとの対話してみた感想を少し書いてみる。まず、マイクロフォーサーズのPEN-Fに装着すると35mm換算で焦点距離60mmの標準レンズ的視野になる。f値は2.8と決して明るくないけど、その分f1.4タイプと比べると寸法も価格もグッと抑えられるのがミニマルでいい。
あとは「寄れる」のがいい。30cmまで近づけるから中望遠マクロ的にも撮れるし、離れて撮ればやや広角的にも楽しめる。で、ご覧の通り見た目もシンプルで変に目立つこともないから、とてもスナップ向きなレンズじゃないかな。レンズ前面の文字もブラックアウトされてるから、そのあたり、とにかくシンプルを狙った感じを受ける。
あと、AFが俊敏で気持ちいいね。この軽快さなら街中のスナップでも積極的にAFで撮ろうと思えるし、僕のように愛犬と散歩がてら片手で撮る散歩カメラとしても重宝すると思う。決して高価なレンズじゃないから、一本こういうラフで手軽な散歩用レンズを持っておくのはいいんじゃないかな。
写りの描写のほうは、僕のありきたりな言葉で語るよりは、ここに載せた写真たちを見て感じてもらったほうがリアルだと思う。上手い写真はないけど、その質感みたいなものは伝わるんじゃないかと思う。ほぼほぼ開放付近、無限遠の空なんかは逆にかなり絞って撮ってます。
まあでも、とにもかくにも、SIGMAのArtラインのレンズが1万円前後で手に入るのは、まずもって買いではないだろうか。僕はこれまでSIGMA製品を使ってこなかったからあまり価格を意識したことがなかったけど、同じような品質なら他メーカーなら倍の金額がかかるんじゃないかな。SIGMAの製品は安いんじゃなくて、超コスパがいいということを痛感した。今度は街へ連れ出して試し撮りと行くかな。いやあ、これはまた楽しみが増えた。ありがとう、写真の神様。