撮ったその場で見れない写真。デジタルとフィルム、僕にはまったく異次元のプロダクトだ。

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一昨日手に入れたNikon FEの試し撮りにお写んぽに出てみたんだけど、フジ業務用100の24枚撮りフィルムはあっという間に撮り終えてしまい、さっき慌てて家の近くのホームセンターにフィルムを買いに行った。家電量販店にはフィルムを扱っていなくてまいったなあと思ってたんだけど、ホームセンターには写ルンですと唯一フジSUPER X-TRA400の3本パックだけ置いてあって助かった。あいにく家の近くにはカメラ屋がないんで、職場のそばのカメラのキタムラでフィルムは買いだめしとかないとダメだなた、早速フィルムライフの留意点を感じる撮影初日となった。

そのカメラのキタムラで現状渡しで購入したNikon FE、見た目はすごく美しくてとても1978年製とは思えないんだけど、モルトに痛みありかもとのことだったので、ひとまずこの週末に試し撮りしてみて、どこか不具合があれば初期不良として対応しますとのことで、そのあたりはNikon D750でもお世話になっていたカメラのキタムラだけに心強いなと思った。で、初のフィルム一眼レフの試し撮り、本当にこどものように恐る恐る絞りとピントを合わせながら撮り始める。Nikon FEは電子シャッターで絞り優先モードで撮れるからそこのところはフィルム初心者の僕にはありがたい。で、シャッターを押した一枚目、早速シャッターが最後まで切れずいきなりあせる笑。これは光漏れどころかシャッターさえ切れないのかと一瞬落ち込んだけど、シャッタースピードダイヤルをいじると無事にシャッターが切れた。しばらく使用されていないだけに接触不良なのかな、時々ミラーが戻らないようなぎこちなさはあるけど、数枚撮り続けてるとなんか調子出てきて、割と安定して撮れるようになってきた。おもしろいよね、機械っぽくて。

ファインダーの小窓からレンズの絞り値がアナログで見えるNikon FE(そこがやけに愛らしい)、絞りを変えるとファインダー内の左にシャッタースピードが指針式で変化するのが分かる。このファインダー内の景色がデジタルとは比較にならないくらいシンプル、そして何よりファインダーが広い。中心の円の中の絵を合わせることでピントを合わせるんだけど、なんというかいかにもじぶんでピントを合わせている感覚が感慨深い。そしてシャッターを押せば、とりあえず撮れる(はず)。実にシンプルな作法というか、そういえばこのNikon FEの当時のキャッチフレーズは”シンプルニコン”で、なるほどなと。デジタルとは違ってめったやたらとは撮りまくれないので試し撮りとはいえ厳選してシャッターを押すわけだけど、それでもデジタル慣れしてしまっている僕は普段から大量に失敗カットを量産している撮り方だから、24枚撮りのフィルムはあっという間に使い切ることになる。

そして、デジタルの癖というか、シャッターを切るたびにカメラの背面を見てしまうのだけど、そこには当然モニターなんか無くて撮った写真の確認はできない。頭では分かってはいるものの、このなんというか不安感というかプロセスが足りない感覚は思った以上に違和感がある。というか不安感といったほうが近いかな。写真を撮ったんだけど、本当に撮れているかどうかは分からない。撮れていたとしても、とんでもなく失敗しているかもしれなくて、頭の中に抱いている写真のイメージがその通りに撮れているかどうかは分からないこの感覚。これは、僕にはかなり衝撃で、デジタルとはまったく異次元のプロダクトを動かしている感覚に包まれた。フィルムからデジタルへ移行した人と、デジタルからフィルムへ移行した人の大きな違いはここなんだろうね。というわけで、写真を撮ったつもりではいるけど、撮れているかどうかはまた別問題みたいな感覚で、初のフィルム撮りを終える。追加購入したフィルムで明日も試し撮りしてみようと思うけど、Nikon FEの程度も、僕のフィルムの撮影スキルも、月曜日にカメラのキタムラに現像に出して見ないことには分からない笑。なんともじれったいというか結論の見えないままフワフワした感覚で週末を過ごすことになるが、これが今のところ僕が感じるフィルムカメラと接してみた感想である。でも、たしかなのは、とにかく楽しいということ。D750の乾いたソリッドなシャッター音も大好きだったけど、このFEのいかにも機械的な、そしてどこか控えめな一連の操作音、シャッター音はどこか人間的で惹かれる。あとね、時間がゆっくり流れてる気がした。写真の中身の話はこれからもっと先の話になるけど、ひとまずプロダクトとしてのフィルム機Nikon FEとの最初の週末は、最高である。

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