Kodak Signet35

いま、機械式のフィルムカメラを新発売したら、けっこう売れるんじゃないかな。いやほんとに。

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Kodak Signet35, Ektar 44/3.5, FUJIFILM C200

いま、主だったカメラメーカーでフィルムカメラが新品で買えるのはライカとニコン、ということになるのかな。ライカがMPとM-A、ニコンがF6。でも、いかんせん高額だ。ライカは60万円くらいだっけ?、ニコンは25万円くらいだった気がする。だから、フィルムを始めようとする人たちはほぼ100%、中古カメラを買い求める。

もちろん、中古カメラでOKだし、電子部品を使わない機械式カメラなら、主だった部品と熟練した修理工の人さえいれば、あ、あと肝心のフィルムさえあれば、今はもちろん、この先も何十年と使えそうなくらい丈夫なプロダクトなんだけど、せっかくある程度フィルムが見直されつつあるわけだから、もし新品の機械式カメラが数万円で買えるなら、実はけっこうニーズはあるんじゃないかと思うわけである。

ほら、なかには「他人が使い古したモノではなくて、じぶんが新品で手に入れて使い古したい」という人もいるだろうし、逆にとにかくキズなんか一点もつけないように、新品のカメラをとにかく大切に使い続けたいという人もいると思うんだ。そして何より、いまのフィルム人気がカメラメーカーの収益にも直結する。メーカーにしてみても、どこの誰がフィルムカメラを買って使ってくれてると分かるから、パーソナルなメーカー製品PRもできるようになる。例えばデジカメの宣伝とかもね。

Kodak Signet35

ミラーレスの新型機を発売するより、どうかしたら売れるんじゃないかと思うし、何よりこの時代にフィルムカメラを復刻して新品で登場させれば、それはそれはカメラファンたちから称賛を浴びるだろうから、宣伝費として考えれば決してクレイジーとは言いきれないんじゃないかとかね。いや、好き勝手言ってるように思われるかもしれないけど、僕はけっこう真面目にそんなことを考えている。

カメラが実用品ではなくて嗜好品てあり、趣味性の良さで売れるモノへと様変わりしたことを考えれば、とにかくそのカメラを手に入れたらじぶんの生活が途轍もなく彩られそうだと思えれば、それが現代らしいデジカメじゃなくたって、そういうクオリティライフを求める人にはしっかり支持されていくんじゃないかと思うわけである。けれど、何度も言うけど、それはとびっきりのユニークさやセンスがいると思う。

カメラは電子的な高機能をいろいろ取り入れていく進化はしてきたわけだけど、それと反比例するようにそのフォルムや存在感は没個性へと陥ってしまったというのが僕の感想でもある。趣味のモノなら、人が見て「わ、かわいい!」とか「わ、おしゃれ!」とか「わ、カッコいい!」という心を激しく揺さぶる感激がそこには必要だし、例えるならカメラに興味がない人でも思わずインスタでみんなにシェアしたくなるようなチャーミングさが欠かせないと僕なんかは思うんだな。

そんなカメラを出してくれるとしたら、ニコンか富士フイルムということになるのかな。僕はあながち夢物語とは思っていなかったりする。カメラが生き残るかどうかの鍵は、実はフィルムカメラへの注目にかかっているとずっと思っているからね。