ここのところカメラ業界の衰退みたいなニュースが多いんで、僕もここ最近はそんなことにふれるブログのポストが多いんだけど、ふとTwitterなんかを眺めてるとあいかわらずフィルムカメラのほうはある程度盛り上がってるように見えて、なかなか興味深い。
つまり、スマホカメラに押されて現行のデジカメ販売は苦戦してるけど、一方でもうこの世を去って15年ほど経つフィルムカメラはあいかわらず根強いファンを持ってるし、きょうもまた新しいフィルムファンがあちこちで生まれている、そんななんとも不思議な現象が密かに起こっているように見えるのである。
まあそりゃそうだよね、デジカメ的な写真を撮るならある程度スマホカメラで代用できるとしても、フィルムとフィルムカメラの、あのアナログな写真の風合いやカチャカチャとマニュアル的に撮る楽しさはいかにも「趣味性」が強くて、その体験はデジカメやスマホカメラではちょっと得られないものだからね。
でももう少し正確にいうと、デジカメだってオートに頼らずマニュアル撮影的に楽しめば、本来のカメラが持つ「スマホカメラにはない、撮るプロセスの楽しさ」をけっこう味わえる。つまり、スマホカメラで撮る行為とは全然違うのだ。
そんな根本的なことに気がつくのに、フィルムカメラはすごく良い。そう、フィルムカメラで「カメラ本来の楽しさ」がわかってくると、デジタルで撮る時だってスマホカメラよりデジカメのほうがおもしろい、というごくごくシンプルなことが腑に落ち始めるということだと思うんだ。
だから何度も言うけど、カメラメーカーさん、フィルムカメラのブームを大いに利用して、フィルムカメラを通じてカメラの楽しさを伝えちゃったほうがいいと思うんだ。ね、聞こえてるかな、カメラメーカーさん!