ゴールデンウィークも最終日となり少しセンチメンタルな気分の朝だったりするけど、みなさんはいかがお過ごしだろうか。僕はといえば、少しクルマで辺りを流したくなって、雨の中、エンジンに火を入れ、ゆっくりと近所を駆けぬけてみたところだ。
カメラがクラシックなものが好きなのと同様?、クルマのほうも僕の愛車はもう10年以上乗り続けているもの。そのあたりのことは以下の以前の記事に少し書いたから、興味がある人はのぞいてみてください。
僕のブログは文字通り、カメラのことを書いている記事がほとんどなんだけど、クルマのことを書いたら意外と反応してコメントを寄せてくれる人がいて、ちょっと驚いた。僕と同じE90型のBMWに以前乗っていたという人が、懐かしがって読んでくれたようで、やっぱりブログの記事っていうのはメジャーなテーマよりニッチなテーマのほうが濃く届くよなとあらためて再認識した。
今朝も乗ってみて感じたけど、やはり少し古いクルマのフィーリングというのは、とても良いよね。人間らしいというか、カメラでいえばミラーレス機よりも一眼レフ機やオールドデジカメと呼ばれるモノたちに心奪われるように、やたらと僕の五感に訴えてくる。いや、カメラでいえば電子部品を使っているプロダクトだから、あまり古すぎても信頼性に問題が出てくるから、「少し古い」というのがポイントで、僕的にいえばNikon F80やNikon F6のフィーリングがだいせつといったところだろうか笑。
少しマニアックな話をすると、BMWの車内の照明は、歴代ずっとオレンジ色であることが特徴だったんだよね。ハンドルの先のスピードメーターやタコメーターはまさにその象徴で、以前乗ってたE30型のクーペ(クーペだから厳密にいえばE30型ではないか)なんかは、本当に真っ赤っかな照明の車内で、それがなんというか走る気をそそるというか、僕の中のBMWの最たる雰囲気だった。現行のBMWの照明はさすがに青や緑色の照明も少しあしらわれているけど、E90型はまだオレンジ照明の名残がけっこうあって、妙に僕の心を刺激してくれる。
いや、今朝のポストは完全に連休最後の陰りがちな気持ちから現実逃避するための内容になってるな笑。でも、まあ、趣味のカメラやクルマというのは基本、現実逃避の道具の最たるモノだから、これでいいし、非日常の観点からいえば、現代のモノより少し古いモノのほうが意識もタイムスリップできて、より気持ちいいわけです。ある程度メンテナンスを普段からしておけば、この時代の機械たちはまだまだしっかり動いてくれるからね。
そういえば昨日はNikon F6に業務用100を詰めて少し散歩したけど、いやあ、やっぱり本能に突き刺さる感じで実に気持ちがよかった。まぶしいくらい明るくクリアなファインダーと、僕的には世界一官能的と思っているシャッターサウンドを聴くと、これぞ「男の機械」という気がしてたまらないのである。そっか、昨日このF6を使ったから今朝は少しヴィンテージなクルマに乗りたいと思ったのかな。明日のことを考えるとなかなか憂鬱な連休最後の朝だけど、みんな、古いカメラなど撫でて現実逃避するのはいかがだろうか笑。