
時の経つのは早いもので、今年もクリスマスイブを迎え、あと一週間もすれば新しい年、2024年がやって来る。
そんな新年は、何か新しいことを始める(始めたくなる)タイミングでもある。そこでおすすめしたいのが「写真とカメラ」という話である。
なので、すでに「写真とカメラ」をしっかり趣味として謳歌されている人は、ここから先はお読みいただかなくてもいいかもしれない。僕よりガチな人が大半だと思われるので笑。
で、偶然にもこのブログにたどり着き、そういえばなんか新しく趣味など始めてみたいと常々考えていた…という人は、少しだけこのブログにお付き合いいただければと思う。
まず「写真」じゃなくて「写真とカメラ」を趣味にしてみては?と書いたのは、現代は誰もが毎日何かしらの写真を撮ってSNSなんかにアップしてるはずで、その撮影に使ってるスマホカメラを「カメラ」に変えてみてはどうだろう!という意味である。
撮影した写真をSNSにあげるプロセスを考えると、たしかにスマホカメラで撮るほうがスムーズだし便利ではあるんだけど、趣味の醍醐味とはそもそも「ちょっと不便や難解なことにトライすることを楽しむ」ということにあったりする。その点「カメラ」はもってこいのアイテムなのである。

といっても、「カメラ=面倒くさいほど難解」というわけでは全然ない。デジカメなら大半のものはシャッターボタンを押すだけでもオートでサクサク撮れる。それでいて、間違いなく「これまでとはひと味違う、なんかいい写真」が撮れてしまうのである。
「なんかいい写真」というフレーズはとても抽象的に聞こえるかもしれないけど、僕はこの「なんかいい」という少し曖昧で理屈では言い表せないさじ加減みたいなものこそ、表現物のおもしろさの妙だと思う。
つまり、デジタル時代ゆえの「0か1か」みたいなちょっと整然とし過ぎたカクカクとした世界の中にあって、カメラというのはたとえデジタルでも「アナログなレンズ」を通して光景をつかみ取ることで、そこに人間社会や自然界の中に存在するゆらぎみたいなものが写り込んでくれるのである。
そう、カメラの魅力は「レンズの魅力」ということだったりする。この味つけが決定的にスマホカメラと異なるのだ。いや、スマホカメラの進化も凄い。ぱっと見では一眼レフで撮ったかのような写真が撮れてしまうのだけど、ここでいう「趣味としての、余韻が混じり合う感じ」という意味では、癖のあるレンズで撮る写真のほうが楽しいのである。
僕は専門家ではないので偉そうには語れないけど、たしかにカメラの世界もどんどんデジタル化してハイテク機器と化しているのだけど、それに装着するレンズに関してはあいかわらず人間の職人の手を介して精密に光学的工芸品が作られてる感がある。なんなら、数十年前の、いや100年ほど前のレンズだって、現代の最新カメラに装着して使えるのである。
そういう意味では、趣味のカメラはなんだっていいと思う。クラシックなフィルムカメラがカッコいいと思えば、中古カメラ屋さんをのぞけば安いものは数千円から手に入ったりする。デジカメでも、なにも最新の動画性能とかハイテクオートフォーカス性能なんかを求めなければ、中古で安く素晴らしいカメラが大量にあるのだ。

それこそ、感覚的に「これがカッコいい!」という直感とかで好きなカメラを選べばいい。この愛らしさなら毎日持ち歩きたくなりそう!というカメラを選べばOKだ。そして、そのカメラに装着するるレンズのことを少し考えて選んでみるということだ。
レンズ選びについては、カメラを買うお店の店員さんにちょっと詳しく話を聞く聞いてみたり、知人や友人でカメラに詳しい人がいれば、そんな人と食事にでも行って「レンズと写真のこと」なんかの話を楽しく聞いてみてもいい。要は「写真とはレンズ」なのである。
中古カメラなんかだとカメラにレンズが装着されて売っているものも多いので、その時もなにげに店員さんに「そのレンズはたとえばどんな写りをする特徴があるのか」なんかを世間話的に聞いてみるのもいい。大抵の店員さんはカメラ好きだから、喜んでいろいろ話してくれると思う。
趣味に「写真とカメラ」がいいというのは、正確にいうと「レンズと描写の奥深さ」みたいなものにハマるのがおもしろいのだ。そのレンズの癖なんかが分かると、撮ろうとする写真の質感も変わってくるし、そこに自然と工夫みたいなものも芽生える。
で、もう少しこんな風に撮れると、世界が広がるかも!と思えば、少し構造の異なったレンズを調べたり探したりするのが、またなんとも趣味的で楽しいのである。大丈夫、レンズの値段もピンキリで、数千円のモノからおもしろいオールドレンズなんかも見つけられるので心配無用だ。
そう、趣味的なおもしろさの真相は、レンズである。人間くさいレンズという存在が、スマホカメラのちょっとペタッとした写りに対して、なんとも人間くさいアナログな感覚の色やゆらぎを感じさせてくれる。これが撮る人にとっても、撮られる人にとっても「味のある写真」として楽しいのだ。

この微細な、言葉にもしようのない「味」みたいな曖昧な世界が、趣味として実に探求すのるが楽しい秘密だ。写真とカメラを趣味にするからといって、なにも毎回絶景を撮りに行く必要もないし、モデルさんを撮る必要もない。その辺を散歩するだけでも「写真」が縦横無尽に楽しめるのである。
どうだろう?こんな世界もアリじゃないだろうか?。もしちょっとでも心に引っかかる所があれば、ぜひ年内のうちに、仕事終わりでも仕事納めをした後でも、カメラ屋さんをのぞいてみてほしい。そして、素人だからなんて1ミリも考える必要はなく、撮ってみたい写真とレンズのことなんかを店員さんと談笑してみてほしい。
そんなこんなで、間違いなくこれまでとは違った新年を始められるんじゃないかと思う。写真はイマジネーションの世界でもあるから、頭の中で妄想やイメージトレーニングを開始するだけでも、新年からは頭の中に新しいワクワクが充満し始めることだろう。
趣味とは、探究心がワクワクが続いていくことである。そんな現象に、これほど身近で始められる楽しい趣味を僕は他に知らない笑。ぜひ、2024年のスナップ写真のスターになっていただきたい笑。ということで、僕の雑談的ブログはきょうはこのへんにしておきたいと思う。もし、カメラとレンズを手にしたら、またこのブログにたまに遊びに来てください。
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